北海道は、本州と津軽海峡で隔てられ、北緯41度20分以北、日本の最北端の北海道本島と若干の小島からなる地方。国土の約22%を占める。オホーツク海に面する国内唯一の地方として流氷がみられる。
 1988年青函トンネルが開通、本州と鉄道で連絡。2016年(平成28)には北海道新幹線の新青森・新函館北斗間が開業(2031年に札幌までの延長予定)。JRは他に函館本線、室蘭本線、根室本線、石勝線、石北本線、宗谷本線、釧網本線、留萌本線、日高本線、富良野線、千歳線などが通る。なお、道内の赤字路線は廃止され、バス路線に転換された。他に札幌市内には地下鉄、函館市電が通る。道路では札幌中心に苫小牧・室蘭への国道36号、小樽経由函館への5号、旭川への12号が中軸で、40本以上の国道及び、高速道路(道央自動車道、道東自動車道のほか、北海道縦貫自動車道、北海道横断自動車道等)が道内各地を結んでいる。航空では新千歳空港が東京はじめ主要都市と結ぶほか国際空港として札幌の入口となっている。ほかに丘珠、旭川、釧路、帯広、女満別、函館、稚内、紋別、根室中標津の空港がある。また、苫小牧、小樽が本州とフェリーで結ばれる他、離島航路も運航されている。
 道庁所在地は札幌市。四方を太平洋、日本海、オホーツク海に囲まれ、雄大かつ変化に富む山岳、広大な湿原、美しい景観の天然湖沼などにより形成されている。面積は83,424km2(2020年1月1日現在)で国土の約22.1%を占める。山地は全体のほぼ半分を占めるが、全国と比較すると山地や傾斜地が少なく、なだらかな土地が多い。北海道のほぼ中央部を北から南へ、天塩山地、北見山地、石狩山地、日高山脈が走り、最高峰の旭岳(2,291m)を中心とする大雪山系は「北海道の屋根」と呼ばれている。道内各地には、石狩平野をはじめ、十勝平野、天塩平野、名寄盆地、上川盆地、富良野盆地などの平地が広がる。主要河川は中央高山に発し日本海や太平洋岸に達する。日本海側では上川、富良野両盆地を経て石狩・勇払低地帯に石狩平野を展開する石狩川水系、名寄盆地を北上する天塩川水系があり、太平洋側では十勝平野を流れる十勝川水系があって、いずれも本道の主要農業地帯を形成。河川下流部には低湿な泥炭地が多いのが特徴で、釧路湿原やサロベツ原野などの日本を代表する湿原もあり、道内には13のラムサール条約登録湿地が所在する。また、千島火山帯と那須火山帯に属しているため、多くの美しいカルデラ湖があり、日本一大きいカルデラ湖「屈斜路湖」、透明度の高い「摩周湖」、マリモが生育している「阿寒湖」などが有名。
 自然のなかで狩猟漁労生活を営むアイヌ民族の天地として、長く蝦夷地とよばれた。和人(中・近世に本州から移住した日本人のこと)の定住は江戸時代には道南の一部に限られ、奥地には交易や漁業の目的で季節的に少数が赴くにすぎなかった。幕末に北太平洋が捕鯨の舞台となり、また欧米の外国艦船の出没により、松前藩から幕府の直轄下に入った。このころから幕府役人による多くの探検調査が行われたが、その一人松浦武四郎の建言で、明治維新後の1869年(明治2)北海道と改められた。その後、開拓使、屯田兵制、大土地処分などを通じて植民開拓が進み、和人が大多数を占めるに至った。
 耕地面積が道総面積の約15%にあたり、うち牧草地45%、畑35%、水田20%となっている。酪農は道東の十勝、根室、釧路、網走、道北の上川北部、宗谷の各地方が中核。畑作は十勝・網走地方が中心で、ジャガイモ、豆類、ビートなど本道の特産品が多い。また小麦や大豆、アズキは水田転換作物として、十勝・網走地方に加えて米産地の上川や空知でも増えている。蔬菜や果実は地域特化が目だち、富良野盆地のニンジン、羊蹄山麓のアスパラガス、北見・富良野・岩見沢・札幌のタマネギ、夕張のメロン、余市・仁木のリンゴ、ブドウなどがある。太平洋、日本海、オホーツク海に四周を囲まれた北海道は、沿岸に寒暖流が交わる水産資源の宝庫であり、スケトウダラ、サケ、イカ、サンマ、ホッケや古い歴史をもつサケの捕獲採卵や稚魚放流、コンブ増殖、オホーツク海の特産ホタテガイの養殖などがおこなわれる。森林面積が道総面積の65%を占めており、林業も盛んにおこなわれているほか、食料品製造業や木材木製品製造業など軽工業が多い。
 文化施設は北海道博物館、道立図書館、道立近代美術館など札幌中心に多いが、函館にも古文献に富む市立函館図書館、考古民族資料に富む市立函館博物館などがある。先住のアイヌ民族の伝統文化振興普及もされるようになっている。歴史が新しいため民俗芸能や行事は少ないが、道南には松前神楽、江差沖揚音頭、江差追分など古い芸能が集中する。また、古くからのアイヌ芸能行事の復興が進められている。国や北海道の指定文化財は300件以上あり、特別天然記念物6件を含める天然記念物は47件となっている。史跡は特別史跡の函館市の五稜郭をはじめ各藩陣屋跡など幕末の北辺防衛施設、アイヌのチャシ(砦)や和人の館跡などアイヌと和人の抗争を物語る北海道独自のものが多い。重要文化財には明治期の西洋文明を取り入れた洋風建物がよく知られる。世界遺産の知床世界自然遺産を始め、日本の中でも特に自然に恵まれている北海道には、6つの国立公園、6つの国定公園、11の道立自然公園がある。また、5地域が「日本ジオパーク」として認定されるなど、雄大な山岳やそこに広がる原生林や高山植物、広大な湿原や湖沼などが、北国らしい景観を形づくっている。また、季節によって多彩な表情があり、花が咲く春、さわやかな夏、紅葉の秋、ウィンタースポーツを楽しめる冬と季節によって多彩な表情があり、さまざまなアウトドア活動を楽しむこともできる。オホーツク海の流氷は冬の風物詩で観光船の他にも教育・研究施設「オホーツク流氷科学センター(GIZA)」「オホーツクタワー」などがある。

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