北広島市は、道南部に位置し、北から西は札幌市、北は江別市、東は長沼町、南幌町、東から南は恵庭市と接している。
 JR千歳線、国道36号、274号が通じ、道央自動車道の北広島インターチェンジ、輪厚スマートインターチェンジがある。
 石狩平野のほぼ中央に位置し、南西部にある島松山付近を除いては、標高100m前後の丘陵がある。市内には仁井別川、輪厚川、音江別川などが流れる。
 1968年(昭和43)広島村が町制施行して広島町となり、1996年(平成8)市制施行とともに名称変更して北広島市となった。1884年(明治17)に広島県からの移住者が入植したことより開拓が始まった。米作と酪農の農村だったが、1970年代から道営北広島団地など西の里地区や北広島駅付近に住宅団地の建設が相次ぎ、札幌市のベッドタウン化が進んだ。
 千歳線や国道274号沿い等の市内6か所の工業団地には機械修理、農機具、建設、食品、流通関係の企業が進出している。おもな農作物は米、ダイコン、ニンジン、ジャガイモ、キャベツ、カボチャなど。
 北部には特別天然記念物野幌原始林があり、北に接する江別市にまたがって道立自然公園の野幌森林公園となっている。旧島松駅逓所は1873年(明治5)に設置されたもので国指定史跡。なお、駅逓取扱人の中山久蔵(1828―1919)はこの地方で初めて水稲栽培に成功し、石狩水田の祖とされており、駅逓所に稲作発祥の地記念碑が立っている。この他、北広島レクリエーションの森やキャンプ場、竹山高原温泉などがある。夏季にはツール・ド・キタヒロ、きたひろしま30kmロードレース、北広島ふるさと祭りなどがおこなわれている。

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