雨竜町は、道中西部に位置し、東は石狩川をへだてて滝川市、東北は雨竜川をへだてて妹背牛町、南は尾白利加川に沿って新十津川町、北は恵岱別川を経て北竜町、北西は国定公園暑寒別岳を経て増毛町に接している。
 国道275号が通じる。
 雨竜川右岸、石狩川合流部の低平地から、西は暑寒別岳に及ぶ。町域の大半は増毛山地となっている。周囲を流れる石狩・雨竜・尾白利加・恵岱別の各川の流域は概ね平坦で、肥沃な農耕地が3千haあまり広がる。
 1961年(昭和36)町制施行。町名はアイヌ語「ウリロペツ」(鵜の川)説、「ウリウ」(意味不明)説など。1890年(明治23)6華族の出資で、雨竜川左岸を含む平野に、雨竜組合農場が開かれたことに始まり、蜂須賀、戸田などの農場が大規模な水田開発をおこなった。
 耕地の大半が水田で、空知穀倉地帯の米どころ。米の生産調整により、メロン、キヌサヤエンドウなどの栽培もおこなわれている。
 西部の山地は暑寒別天売焼尻国定公園に属し、高層湿原として有名な雨竜沼がある。雨竜沼湿原は2005年(平成17)にラムサール条約登録湿地となった。この他、他に、御神刀、獅子神楽等の町の指定文化財がある。他に、雨竜町開拓記念館、史跡公園、尾白利加ダム等がある。

観光資源一覧

雨竜沼湿原の写真

写真提供:中村稜太

雨竜沼湿原 (北海道 雨竜町 )

暑寒別連峰に囲まれた、標高850mの高原にあるスケールの大きな高層湿原*。東西約2km南北約1kmにわたる湿原には、大小100を超す池塘(ちとう)が点在し、その池塘には浮島*が浮遊して約150種類の湿原性植物がみられる。  雨竜町市街から道道432号線を西側に26km、車で45分のところに登山口の南暑寒荘がある。その後、徒歩で標高差300m、3....

暑寒別岳の写真

写真提供:増毛町

暑寒別岳 (北海道 増毛町 / 北海道 雨竜町 )

暑寒別岳は札幌市北部、日本海に面した増毛山地の最高峰で標高1,492m。日本海に直面しているため積雪量も多く、春になっても白く輝く山である。  山頂からは西側の日本海や東側の雨竜沼湿原も望め、天気の良い日には大雪山や積丹なども間近である。  登山ルートは様々な方向から延びているが、一般的なルートは、増毛市街地からの2つのル...