伊達市は、道南西部にあり、被害者登別市、南東は室蘭市、北は壮瞥町、西は太平洋に面する。また、壮瞥町の北東に飛び地である大滝区(旧大滝村)がある。
 JR室蘭本線、国道37号が内浦湾に沿って並行して走り、国道453号が北東に伸びる。道央自動車道伊達インターチェンジがある。
 北⻄には有珠⼭や昭和新⼭があり、南は噴⽕湾(内浦湾)に面している。伊達市の地形(⼤滝区を除く)は、おおまかに⾒て河川や海岸沿いの平地、その背後の扇状地面、丘陵性台地と⽕⼭性⼭地で成っており、北西にある2000 年(平成 12 年)と 1977 年(昭和 52 年)に噴⽕した有珠⼭や昭和新⼭、北東にある幌別⼭系の分⽔嶺で囲まれ、噴⽕湾にむけてなだらかな面がひろがっている。河川は、⼤滝区より市街地の⻄側に流れる⻑流川をはじめ、市街地内を流れるシャミチセ川、気門別川、市街地東側を流れる⾕藤川、北 ⻩⾦川、気仙川、チマイベツ川など数多くの中⼩河川が流れ、農耕地、草地などの豊かな緑地帯が広がっている。
 1972年(昭和47)市制施行。2006年(平成18)、壮瞥町を挟んだ北東の大滝村と⾶び地合併。1870年(明治3)仙台藩の一門亘理領主伊達邦成が家臣250人と入植した地。北海道としては温暖な気候で、ヨーロッパ式農法・農産加工の採用で開拓が成功し、模範的農村として開拓使の表彰を受けている。
 現在は稲作のほか、ジャガイモ、アスパラガス、サトウダイコン、ホウレンソウ、キャベツ、トマト、リンゴ、ナシなどの栽培や早場蔬菜栽培が盛ん。冬季もビニルトンネルを利用した生産物は「伊達もの」として札幌、室蘭市場で好評を得ている。ホタテガイ、コンブ、ウニ、カレイなどの漁業もある。工業では北電伊達火力発電所や、製糖、金属、農機具の工場が立地している。発電所隣接地に伊達長和工業団地が造成された。
 支笏洞爺国立公園への入口の一つで、館山公園からは洞爺湖の外輪山を一望に収めることができる。北西部は有珠山の南斜面にあたる。有珠の善光寺は幕藩時代、蝦夷三官寺の一つで、5月の桜の季節が有名。境内地は善光寺跡として国の史跡に指定されている。有珠海水浴場があり、北海道の湘南といわれる保養地区になっている。

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有珠山の写真

有珠山 (北海道 壮瞥町 / 北海道 洞爺湖町 / 北海道 伊達市 )

洞爺湖から内浦湾に至る地域での活火山の王者であり標高は733m。山頂部は成層火山*の上部が陥落して、直径1.8kmのカルデラ*となり、そのなかには3個の溶岩ドーム(大有珠、小有珠、有珠新山)に加え多数の潜在ドーム*を持っている  有珠山は、1663年以降、明らかになっているだけで9回、20世紀だけでも4回(1910(明治43)年、1944~194...