長沼町は、道中西部に位置し、東は栗山町、由仁町、南は千歳市、西は恵庭市、北広島市、南幌町、北は岩見沢市に接している。
 国道337号、274号が通じる。隣接都市とは多数の幹線道路で結ばれ、バスで札幌に直結している。
 石狩平野の南東部にあり、札幌市の東郊にある。東は馬追丘陵、西は旧夕張川と千歳川に囲まれる低地で、もとは馬追原野だった。
 1952年(昭和27)町制施行。町名はアイヌ語「タンネトウ」(長い沼の意)に由来する。1887年(明治20)2戸の移住に始まった。低湿地のため水害に悩みながらも水田化が進み、南空知の代表的米作地帯となった。1971年(昭和46)馬追山に航空自衛隊ナイキ基地ができたが、この設置をめぐる長沼ナイキ訴訟(1969)で自衛隊の憲法違反判決が出たことで有名。2007年(平成 19)空知管内で初の「景観行政団体」となり、美しい景観づくりに取り組んでいる。
 馬追丘陵の西麓に畑地があり、リンゴ、野菜などを産する。また、南隣の東千歳地区(千歳市)、早来地区(安平町)に続く酪農地帯を形成する。
 17区G遺跡出土の壺形土器、12区B遺跡出土の異形環状土器、幌内西村遺跡出土の壺形土器、勇獅子舞(いずれも町指定文化財)の他、馬追丘陵(マオイの丘)、馬追運河(マオイの運河)、ながぬま温泉等がある。5月~9月第四土曜日には商店街で夕やけ市が開かれている。グリーン・ツーリズムも展開されており、農家民宿や体験等がおこなわれている。

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