登別市は、道南西部にあり、北から東は白老町、北から西は壮瞥町、西は伊達市、室蘭市に接し、東から南は太平洋に面する。
 JR室蘭本線、国道36号が沿岸部を走り、道央自動車道登別東および登別室蘭インターチェンジがある。
 太平洋に面する工業都市、また温泉保養都市。ほぼ菱形をしていて、海岸線はほぼ一直線。市域は、西部の市役所のある幌別地区と、東部の登別地区に分かれる。北に高く、南に低く大別して内陸地帯と海岸地帯に分けられ、平坦地は海岸線に沿った部分。北はオロフレ峠、来馬岳を形成する山岳地帯で、温泉が湧出し、支笏洞爺国立公園に包含されている。市内には幌別川等の河川が流れている。
 1961年(昭和36)幌別町が登別町と改称、1970年(昭和45)市制施行。名称はアイヌ語ヌプルペッ(水の色の濃い川の意)による。幌別地区は1869年(明治2)仙台藩(伊達藩)の一門白石領主片倉邦憲(1818―1886)が家臣150人を入植させたのに始まる。登別地区は1858年(安政5)武蔵国の大工滝本金蔵が宿屋を開いたことに始まる。幌別川沿いに田畑が残るが、第二次世界大戦後は室蘭市からの人口流入で住宅地化が進み、幌別駅を中心に商業地が発達している。
 北海道曹達をはじめ、化学、窯業、食品、プラスチック、電子部品・機器の工場などが立地し、面積の狭い室蘭市の外郊的役割を果たしている。
 地獄谷を中心とした登別温泉、1キロメートル西方の新登別温泉、北方8kmのカルルス温泉、東隣の白老町域に新興の臨海温泉があり、道内一の温泉郷となっている。登別原始林は国指定天然記念物。

観光資源一覧

登別温泉の写真

登別温泉 (北海道 登別市 )

登別駅の北8km、標高200mの原生林に囲まれた温泉。多種に及ぶ多彩な泉質と豊富な湯量で、北海道を代表する温泉地のひとつであり海外でも知名度が高い。温泉街の入り口に位置する道南バス登別温泉ターミナルから地獄谷の入口にかけて、旅館、みやげ物店、飲食店が多数並んで賑わいを見せている。また周囲には、大湯沼、四方嶺、倶多楽湖と探勝...