石狩市は、道中央部に位置し、東に当別町、南に札幌市、西南に小樽市、北に厚田村と接している。西は一帯が日本海(石狩湾)に面している。
 日本海沿岸を国道231号が通る他、国道337、451号が通る。鉄道はなく、札幌とのバス交通が主な公共交通となっている。
 石狩湾に沿った南北に長い市域を有し、中心市街地は石狩川河口付近にある。北東部には厚田丘陵、石狩台地の一部を含む。町域の主要部は砂丘地とその背後の低地。市のほぼ中心部を石狩川が貫流して日本海に注ぎ、茨戸川が市を還流している。
 1996年(平成8)に石狩町から市制。2005年(平成17)厚田村、浜益村を編入。慶長年間(1596~1615)石狩場所が置かれて以来、長くサケ漁、ニシン漁を主とする漁業の中心地となり、明治に入ると小樽の開港までは石狩平野の門戸の役割を果たし、札幌をはじめ石狩川流域の中継点として発展。1970年代より札幌市の衛星都市化が進み、南部には住宅団地、西部には石狩湾新港工業地域が建設された。中心は旧漁業集落。
 国指定史跡の荘内藩ハママシケ陣屋跡、国指定名称のピリカノカ、道指定有形民俗文化財の石狩弁天社の鮫様、金龍寺の鮫様などの文化財がある。この他、川の博物館、いしかり砂丘の風資料館、夕日の美術館、はまます郷土資料館等の文化施設がある。また、市内各所に展望台があり、厚田公園内の展望台(恋人の聖地)、石狩浜海浜植物保護センター、はまなすの丘公園、毘砂別、佐藤水産サーモンファクトリーのありが塔、ザ・吉岡などがある。この他、温泉では石狩天然温泉「番屋の湯」、浜益温泉がある。パールライスや北海道ガスの工場見学や、砂浜での乗馬体験、シーカヤック、除雪車搭乗体験等、四季折々の体験メニューがある。

観光資源一覧

石狩鍋の写真

写真提供:石狩観光協会

石狩鍋 (北海道 石狩市 )

ぶつ切りにした骨付きのサケの身や頭、豆腐、つきこんにゃく、キャベツやたまねぎ等の野菜類を昆布のだし汁で煮込み、白みそで味付けした石狩鍋は寒さが厳しい北国の代表的な冬の料理である。サケで有名な石狩川の河口にある石狩町(現石狩市)で生まれた料理と言われている。  昭和20年頃、石狩市でサケの地引網漁が注目されると、その漁...

石狩川の写真

石狩川 (北海道 滝川市 / 北海道 石狩市 )

大雪山系の石狩岳に水源をもつ石狩川は層雲峡をつくり、上川盆地・空知平野・石狩平野を流れる。途中、忠別川・雨竜川・空知川・幾春別川・夕張川・千歳川・豊平川などを併せ、石狩市で日本海に注ぐ。日本で3番目に長い川約268kmで、流域面積は約14,330km2全国2位の大河である。  石狩川の語源は、アイヌ語のイシカラ・ペツ「非...