奈井江町は、道中西部に位置し、東は夕張山系で芦別市、西は石狩川で浦臼町、新十津川町、南は美唄市、北は砂川市と接している。
 町の中央をJR函館本線と国道12号線が通じ、東側山手に道央自動車道が南北に通る。奈井江砂川インターチェンジがある。
 石狩平野のやや北部にあり、石狩川右岸低地から東の夕張山地までが町域となっている。
 1950年(昭和25)町制施行。地名はアイヌ語「ナエイ」(谷川)の転訛(てんか)といわれ、奈井江川に由来する。1886年(明治19)に囚人により道路(現、国道12号)が開かれ、さらに鉄道(現、JR函館本線)が岩見沢から延び、区画設定されて移住者が増加。大正年間に平野部の水田化が進み、空知穀倉地帯の一環となった。山地部では第二次世界大戦時から戦後にかけ炭鉱開発が進んだが、石炭不況により1973年(昭和48)までにすべて閉山した。
 メロン、トマトジュースなどが産品となっている。北海道電力奈井江火力発電所があり、工場誘致により電気関連の工業が進出。
 北海道三十三観音霊場12番札所の空知山遍照寺、不老の滝、にわ山森林自然公園などがある。

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