上川町は、道中央部にあり、東は遠軽町、北見市、南は上士幌町、新得町、西は美瑛町、東川町、旭川市、当麻町、北は愛別町、士別市、滝上町に接する。
 JR石北本線、国道39号(大雪国道)、273号、333号が通じる。旭川紋別自動車道が通り、上川層雲峡、浮島インターチェンジがある。
 北海道のほぼ中心部に広がる大雪山国立公園の北方部で、大雪山、石狩山地、北見山地の山岳地帯に位置し、原生林が広がる。北海道第一の河川である石狩川の清流にも恵まれている。
 1952年(昭和27)町制施行。
 製材と木材加工が行われ、河谷は高冷稲作地となっている。肉牛・乳牛飼養もおこなう。ほかにジャガイモ、グリーンアスパラガス、メロンの栽培や、ニジマスなどの淡水魚養殖が行われる。
 南部の広い部分が大雪山国立公園域で、石狩川上流の層雲峡、大函・小函などの景勝地の他、層雲峡、愛山渓、大雪高原の各温泉、多目的の大雪ダムなどがある。

観光資源一覧

大雪山の写真

大雪山 (北海道 東川町 / 北海道 上川町 / 北海道 美瑛町 )

北海道の大屋根といわれる大雪山は独立峰ではなく、旭岳をはじめとしたお鉢平を囲む外輪山とそれらの南部に続くトムラウシ山までの東西約15km、南北約10kmにわたる火山群の総称であり、表大雪とも呼ばれ、大雪山国立公園の北部に位置する。  大雪山は約100万~3万年前にかけて複数の火山活動により形成され、中でも約3万4千年前の大規模な...

沼ノ平の写真

写真提供:環境省

沼ノ平 (北海道 上川町 / 北海道 東川町 )

沼ノ平は、旭岳北西の標高1400mに位置する高層湿原である。愛山渓温泉登山口から約90分で高層湿原の入口に至る。 湿原には大小多くの池塘*が広がり、タチギボウシやワタスゲなどの花が咲く。湿原からさらに90分ほど登ると、当麻乗越(とうまのっこし)に至る。当麻乗越から見下ろす大小様々な池塘群は「神遊びの庭」と呼ばれる。

沼ノ原の写真

写真提供:環境省

沼ノ原 (北海道 上川町 / 北海道 新得町 )

北海道中央部にある大雪山系、その中央部に位置する。標高1,420m~1,460mの溶岩台地上に発達した高層湿原*で、南北約1.2km、東西約1kmの広さをもつ。別名「大雪山の奥庭」とも呼ばれ、国の天然記念物にも指定されている。  旭川紋別自動車道上川層雲峡Icから約50kmでクチャンベツ沼ノ原登山口に到着。登山口から沼ノ原湿原までは、標準的...

層雲峡の写真

層雲峡 (北海道 上川町 )

大雪湖から上川町中心街に向かって流れる石狩川上流域に形成された延長20数kmに及ぶ大峡谷である。両岸には高さ約200mの溶結凝灰岩による柱状節理がみられる。この大峭壁には、雪渓からの流れが多くの滝となって落ち、周囲の原生林とともに雄々しい景観をみせている。なかでも代表的なのは、流星の滝と銀河の滝。流星の滝は落差90mあり、雄滝...

層雲峡温泉の写真

層雲峡温泉 (北海道 上川町 )

上川町の層雲峡地区のほぼ中間地点にあり、十数軒のホテル・旅館・民宿・ぺンション、共同浴場などによる温泉街を形成している。安政年間(1854~60年)の発見といわれ、この地域ではもっとも古くに開けた温泉。近代的な温泉地としての利用は1950年代になってから。温泉街には、ホテルや旅館の他にも、足湯、層雲峡博物館や層雲峡ビジターセ...

大雪高原温泉の写真

写真提供:大雪山国立公園管理事務所

大雪高原温泉 (北海道 上川町 )

大雪山主稜線の高根ヶ原の東斜面のふもとに位置する。ナナカマドやダケカンバ、ミネカエデなどの広葉樹と、エゾマツなどの針葉樹の混交林による森林帯には大小多くの池沼が点在している。標高約1200mの高原温泉を起点にした沼や池をめぐる林間の登山道、大雪高原温泉沼めぐり登山コースが整備されており、1周約7kmの周遊ルートを4時間から5時...