東川町は、道中央部にあり、北東部は上川町、南は美瑛町、南から西は東神楽町、西から北は旭川市に接する。
 鉄道や国道は通じていない。JR旭川駅と結ぶバス路線があるほか、東神楽町域にある旭川空港が近接している。
 町域は東西に長く、西部は旭川市に接する上川盆地の水田地帯。東部は大雪山(特別天然記念物)の西斜面にあたり、大雪山国立公園の一部で道内最高峰の旭岳のほか、火山の原生林が占める。面積の約7割が森林。一級河川の忠別川、倉沼川により形成された扇状地が南西部に広がっている他、幌倉沼川、ポン倉沼川、サルン倉沼川の3つの一級河川、26の普通河川が流れる。東部地域には、美瑛町、東神楽町と3町にまたがる多目的ダム「忠別ダム」がある。 西部地域は平坦な地形で土性にも恵まれているため居住区域及び耕地として利用され、北海道の穀倉地帯となっている。
 1959年(昭和34)町制施行。1901年(明治34)以降大規模な造田が進められ、3000ヘクタール以上の水田がある。
 稲作の他、野菜・園芸作物栽培との複合経営がおこなわれる。木工・家具の製造業がある。
 忠別川上流部に天人峡や羽衣の滝、旭岳温泉(勇駒別温泉)などがある。日本最大の山岳公園である「大雪山国立公園」、北海道の最高峰「旭岳」がある。「写真の町」としても知られ、東川国際写真フェスティバル等の催しが開かれている。

観光資源一覧

大雪山の写真

大雪山 (北海道 東川町 / 北海道 上川町 / 北海道 美瑛町 )

北海道の大屋根といわれる大雪山は独立峰ではなく、旭岳をはじめとしたお鉢平を囲む外輪山とそれらの南部に続くトムラウシ山までの東西約15km、南北約10kmにわたる火山群の総称であり、表大雪とも呼ばれ、大雪山国立公園の北部に位置する。  大雪山は約100万~3万年前にかけて複数の火山活動により形成され、中でも約3万4千年前の大規模な...

沼ノ平の写真

写真提供:環境省

沼ノ平 (北海道 上川町 / 北海道 東川町 )

沼ノ平は、旭岳北西の標高1400mに位置する高層湿原である。愛山渓温泉登山口から約90分で高層湿原の入口に至る。 湿原には大小多くの池塘*が広がり、タチギボウシやワタスゲなどの花が咲く。湿原からさらに90分ほど登ると、当麻乗越(とうまのっこし)に至る。当麻乗越から見下ろす大小様々な池塘群は「神遊びの庭」と呼ばれる。

天人峡の写真

天人峡 (北海道 東川町 )

大雪山国立公園の南東山麓、忠別岳から流れ出る忠別川の上流に位置する。約3万年前に起きた巨大噴火による火砕流がもとになり、長い年月をかけて形成された柱状節理が天人峡のシンボルとなっている。特徴的な岩には名前が付けられ、巨大な一枚岩から清水が流れる姿がまるで泣いているように見える「涙岩」や、柱状節理が7本等間隔で並んだ様...