蘭越町は、道西部にあり、東はニセコ町、豊浦町、南は黒松内町、西は寿都町、北は岩内町、共和町、倶知安町に接する。西は日本海に面する。
 内陸をJR函館本線、国道5号が通り、海岸線を229号が通じる。
 周囲をニセコ連峰等の山岳に囲まれた盆地を形成しており、町の中央を道南最大の河川である尻別川が東西約30kmにわたり流れて日本海に注ぐ。流域に広がる平坦地は肥沃で水田の耕作に適しており、蘭越米の生産地となっている。
 1954年(昭和29)南尻別村が町制施行して蘭越町と改称。町名はアイヌ語のランコ・ウシ(カツラの木の多い所の意)に由来する。
 蘭越米のほか、畑地ではジャガイモ、アスパラガス、イチゴ、トマトなどの栽培や肉用牛の生産も行われる。尻別川からはヤツメウナギ、アユの漁獲もあり、河口ではコンブ・アワビ漁業が行われる。林野面積が広くチップ材の生産も多い。
 ニセコ南麓は昆布川、湯本、新見などニセコ温泉郷の温泉があり、ニセコ積丹小樽海岸国定公園域となっている。また、貝類専門の博物館である蘭越町貝の館がある。

観光資源一覧

ニセコアンヌプリの写真

写真提供:ニセコ町

ニセコアンヌプリ (北海道 ニセコ町 / 北海道 倶知安町 / 北海道 蘭越町 / 北海道 共和町 / 北海道 岩内町 )

ニセコ連峰はニセコ比羅夫から日本海側の雷電峠までの東西約25km、南北15kmにわたる11の連なった山々。国道268号線の新見峠を境としてニセコ東山系*とニセコ西山系*に大別される。東山系の山の名はすべてカタカナ名、西山系はすべて漢字名となっている。山の名前が個別に付けられたのは、昭和初期に温泉の開発により入りやすくなり、夏の登...

ニセコ湯本温泉の写真

写真提供:蘭越町

ニセコ湯本温泉 (北海道 蘭越町 )

ニセコ連峰チセヌプリの麓にある温泉郷で標高560mの高所にある。絶えず噴煙を上げる長径70m、短径30mの大湯沼が温泉郷に隣接しており周囲を圧している。この大湯沼は水面に珍しい硫黄球が浮遊し、学術上貴重なものとなっている。  ニセコ湯本温泉の湯元は大湯沼。泉質は単純硫黄泉-硫黄泉が主なものとなっている。  宿は2軒で、いずれも...