幌加内町は、道中央部にあり、東は名寄市、士別市、和寒町、南は旭川市、南西は深川市、北は小平町、苫前町、羽幌町、北は遠別町、中川町、美深町に接している。
 国道239号、275号が通じる。
 町域は石狩川の大支流である雨竜川の中・上流河谷に沿って南北に細長い。雨竜川は中流部で峡谷をなしており、道路は南部を北流する幌加内川流域から入っている。北部には雨竜ダムのダム湖である朱鞠内湖がある。
 1959年(昭和34)町制施行。地名はアイヌ語「ホロカナイ」(逆流する川の意)を語源とし、町内を南流する雨竜川本流の方向と逆行する支流の幌加内川に由来する。林業、ダム建設、農業開拓などで1955年(昭和30)には人口1万2000人を数えたが、1960年ごろから森林資源の枯渇と離農者の増加により著しく人口が減少した。
 主産業は雨竜川中流域の米作と上流域の畑作・酪農で、稲作からの転換作物としてはソバ、野菜、花卉がある。ほかに木材加工業が行われる。
 最上流の朱鞠内には雨竜第一ダム用の人造湖朱鞠内湖があり、周囲を北海道大学演習林に囲まれている。朱鞠内道立自然公園に指定されており、周辺に宿泊施設やキャンプ場が整備されている。この他、母子里クリスタルパーク、体験施設のふれあいの家まどか等がある。

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朱鞠内湖の写真

朱鞠内湖 (北海道 幌加内町 )

1943(昭和18)年の雨竜第一ダムの完成によって生まれた日本最大級の湛水面積(広さ23.73km2)をもつ人造湖。周囲の山々の地形によって、リアス式海岸のような入り組んだ湖岸となっており、大小の13の島々が浮かぶ様子や、周囲の原生的な森林によって、自然湖を思わせる景観である。内陸に位置し、標高は高く(湖面標高282m)、盆...