浦河町は、道中南部にあり、東は様似町、広尾町、西は新ひだか町、北は大樹町に接し、南は太平洋に面している。
 国道235号、236号、336号が通じる。海沿いにはJRバスが通じる。
 元浦川、向別川、日高幌別川が並行して流れる。町の大部分を日高山脈とその前山が占めており、丘陵地を縦断して太平洋に注ぐ河川流域にいくつかの平野がみられる。山岳は、神威岳(標高1,600m)、楽古岳(標高1,472m)などがあり「日高山脈襟裳国定公園」の一角を占めている。夏は涼しく、冬は温暖なため「北海道の湘南地方」とも呼ばれる。
 1915年(大正4)浦河町と2村が合併して成立。1956年(昭和31)1村を編入。町名はアイヌ語「ウラリット」(山から濃霧が海に下れば晴天になる所)説、「ウララペツ」(霧深き川)説などがあり、夏季は海霧が多い。3河川の流域と海岸段丘面に牧草地が卓越し、サラブレッドを中心とする代表的な競走馬生産地帯として知られ、西舎の農林水産省日高種畜牧場(1993年に廃場)がこれに貢献した。また、中央の浦河は漁業で早くから開けた。農業は明治に入って西舎や荻伏などの河川流域に始まった。
 町内には約200の牧場(生産・育成)があり、3,000頭以上のサラブレッドが駆け回る。日本中央競馬会日高育成牧場があり、前述種畜牧場の跡地は同育成牧場の軽種馬育成調教場となっている。太平洋がもたらす海洋資源が豊富で、なかでも良質のダシ昆布「日高昆布」やサケ・マス、夏から秋にかけてのスルメイカは特産品。日高昆布を特産する。
 馬事資料館、郷土博物館のほか、明治時代のキリスト教系開拓団赤心社の赤心社記念館、うらかわ優駿の里公園・浦川優駿ビレッジAERU、サラブレッドロード、JRA展望台などがある。

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