猿払村は、道北部にあり、南は幌延町、浜頓別町、西は豊富町、北は稚内市に接し、東はオホーツク海に面する。
 海岸に沿って国道238号が通じる。
 「日本最北の村」。総面積は590km2を有し、村としては北海道で一番広い。総面積の約8割が山林や原野で、国有林と不在村大地積所有者の社有林が広い。東部は約33kmの海岸線をもってオホーツク海を臨む。西・北・南部は背梁を低下しながら幌尻山・エタンパック山を中心に、標高200m~400m前後の宗谷丘陵が連なる。中央部から東部にかけては耕地や原野が広がり、大小11の集落が形成されている。宗谷丘陵を水源とする猿払川などの河川が流れてオホーツク海に注いでおり、下流域には大小の沼や湿原を形成している。
 1924年(大正13)宗谷村(現、稚内市)から分村。1971年(昭和46)以降ホタテガイ養殖が盛ん。
 ホタテガイの養殖の他、酪農がおこなわれる。
 海岸部の低湿地帯は東天北原野とよばれ、未開の原野にポロ沼などの湖沼が点在し、北オホーツク道立自然公園に指定されている。1939年(昭和14)12月12日、浜鬼士別沖でソ連船インディギルカ号が座礁した際に地元の警防団、青年団の人々が救助活動等をおこなった地として知られ、1971年(昭和46)には海沿いの公園に慰霊碑が建立され、毎年7月には慰霊祭が行われる。

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