旭川市は、道のほぼ中央に位置する市。東は当麻町、南は美瑛町、北は鷹栖町、比布町、幌加内町に接する。
 JR函館本線、宗谷本線、石北本線、富良野線が分岐し、国道12号、39号、40号、237号、452号の幹線道路も集中。道央自動車道旭川鷹栖・旭川北インターチェンジもあり、道北の交通の中心である。南部には旭川空港があり、東京などと連絡する。
 大雪山を望む上川盆地の中心で、大雪山連峰を水源とする石狩川が市の中央部を貫流し、忠別川、牛朱別川及び美瑛川など大小約 160 以上の河川が合流する「川のまち」。標高約 112.1m(市役所位置)の高原地帯で地勢は一般に平坦だが、周辺を丘陵地域に囲まれており、北部には東鷹栖の丘陵地域、西部には春光台と嵐山一 帯の丘陵地域、南部には台場や神居古潭、東部には旭山があり、また最東部の米飯地域は大雪山連峰につながっている。
 1922年(大正11)市制施行。その後の変遷で、1971年(昭和46)1町を編入して現在の市域となる。1891年(明治24)永山に、翌1892年(明治25)東旭川に屯田兵村が設置され、1893年(明治26)に設けられた当麻町の兵村とともに、上川盆地開拓の先駆となり、旭川の旧市街は盆地一帯の中心地として計画された。1900年(明治33)以来第七師団が置かれ、軍都としての色彩が強かったが、第二次世界大戦後は行政機関、文化施設が集中する道北の中心で商工業も発達し、札幌に次ぐ人口を有する。中心商店街の平和通は、1972年(昭和47)全国で初めて車両の交通を廃して街路に買物公園をつくった。
 永山、東旭川、神楽地区は、北海道としては良質多収を誇る米作地帯、工業は製材、木工品、食品、酒造などが盛んで、電子、製紙、印刷、酒精工場などもあり、旭川工業団地や旭川リサーチパークも造成された。
 西部の嵐山にはアイヌの生活を記録する「伝承のコタン」や野草園がある。近文アイヌ集落は、1894年(明治27)上川盆地一帯のアイヌに居住地を指定したもの。このほか文化施設に、市立博物館、道立美術館、旭山動物園、優佳良織工芸館・国際染色美術館・雪の美術館を併設する北海道伝統美術工芸村、川村カ子ト(かねと)アイヌ記念館、井上靖記念館(1993年開館)、三浦綾子記念文学館(1998年開館)などがある。旧旭川偕行社(旧陸軍将校の親睦(しんぼく)団体)の建物は国指定重要文化財で、内部は中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館となっている。

観光資源一覧

上野ファームの写真

写真提供:上野ファーム

上野ファーム (北海道 旭川市 )

北国ならではの開花期や鮮やかな花の色など、北国の気候風土で育つ植物がつくりだす庭を「北海道ガーデン」ととらえ、四季折々に開花する宿根草を中心に整備された庭。代表的な「マザーズガーデン」「ミラーボーダー」をはじめ、「白樺の小道」「ロングボーダー」「サークルボーダー」「木の声が聞こえる庭」「射的山」など、計算されたコン...

旭川市旭山動物園の写真

写真提供:旭川市旭山動物園

旭川市旭山動物園 (北海道 旭川市 )

旭川駅の東側約11km、桜と紅葉で有名な旭山公園の丘陵に位置し、敷地面積約15.2万2、飼育動物点数101種/639点(2023年10月現在)の動物園。  1967(昭和42)年に日本最北の動物園として開園し、物珍しさもあり人気となったが施設の老朽化とともに徐々に入園者が減少し閉園の危機もあった。しかし理想の動物園を作る夢を貫き、19...