大樹町は、道中南部、南は広尾町、西は浦河町、新ひだか町、北は中札内村、更別村、幕別町、豊頃町と接し、東は太平洋に面している。
 国道236号、336号が通じる。
 東西に長く、山脈の水を集めた歴舟川が東流して太平洋に注ぐ。また、東部は比較的流れのゆるい小規模河川が太平洋に注いでおり、これらの河川周辺には、大小の扇状地と段丘地を形成。この段丘式平坦地は全面積のほぼ 30%であり、他は山陸山岳地となっている。
 1928年(昭和3)広尾村(現、広尾町)から分村、1949年忠類村(現、幕別町)を分離、1951年(昭和26)町制施行。町名はアイヌ語の「タイキ・ウシ」(ノミの多い所の意)に由来する。
 冷害を被る畑作から畜産への転換が著しく進み、人口より乳牛頭数の多い酪農村である。耕地面積の約85%は牧草地で、乳牛が主で肉牛も生産する。畑作は豆類、ビート(テンサイ)、ジャガイモが中心。漁業はサケ、マス、シシャモ、ホッキ、ツブ、ケガニなどの水揚げがある。
 道外資本による大牧場や競走馬牧場もある。原生花園散策、マリンスポーツ、釣りが楽しめるホロカヤントー、オイカマナイトーの二つの海跡湖があり、ホロカヤントー一帯は先住民の竪穴住居群遺跡となっている。清流歴舟川沿いにはカムイコタン農村公園キャンプ場、坂下仙峡などがあり、夏季には砂金掘りが体験できる。

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