弟子屈町は、道東部にあり、東は中標津町、清里町、東から南は標茶町、西は釧路市、津別町、美幌町、北は小清水町に接している。
 JR釧網本線、国道241号、243号、391号が通じる。
 東の山並みは根室高原に連なり、世界有数の透明度を誇る摩周湖がある。千島火山帯に属する高原地帯で、屈斜路湖を源とする釧路川が地域の中央を流れている。平地が少なく起伏の多い地勢で地域の約70%は山林地帯であり、農耕地は屈斜路湖沿岸と釧路川を始めとする各河川の流域に散在している。
 1947年(昭和22)町制施行。町名はアイヌ語の「テシュカカ」(岩盤の上)からの転訛。1885年(明治18)石川県人が温泉開発を目的に入植、ついで1887年(明治20)にはアトサヌプリ(跡佐登、硫黄山)の硫黄開発が行われた。
 酪農を中心に、馬鈴薯、てん菜・小麦、蕎麦の栽培がおこなわれる。
 町域の大部分が阿寒摩周国立公園域で、摩周湖、屈斜路湖、アトサヌプリなどの景勝地や、町営牧場の900草原摩周温泉、屈斜路コタンアイヌ民族資料館、大鵬相撲記念館などの観光施設、川湯温泉、和琴温泉などの温泉もある。

観光資源一覧

アトサヌプリ火山群の写真

写真提供:一般社団法人摩周湖観光協会

アトサヌプリ火山群 (北海道 弟子屈町 )

アトサヌプリは屈斜路カルデラ*の中央部に形成されたアトサヌプリ火山群*中の標高508mの山で、別名硫黄山とも呼ばれている。現在も活発に火山活動が続いている山、独特な景観を生み出している。  この地域は、かつて硫黄の採掘で栄えたものであり、この地に鉄道を敷設させるとともに川湯温泉の発展につなげていったという歴史をもつ。た...

摩周湖の写真

写真提供:弟子屈町役場 観光商工課

摩周湖 (北海道 弟子屈町 )

釧網本線摩周駅から摩周湖*1第3展望台まで北へ道道52号線経由で約10km、同じく川湯温泉駅から第1展望台まで南東へ約10km。水の出入の見られぬ勾玉状の湖(長径約7km、短径約3km、面積19.6km2)で、湖心にカムイッシュと呼ばれる小島が浮かぶ。湖面標高は352m、最大深度は212mで、現在の透明度*2は20m前後とされる。周囲は150~350m...

屈斜路湖の写真

屈斜路湖 (北海道 弟子屈町 )

東西約26km、南北約20kmの阿蘇をしのぐ屈斜路*大カルデラ*の北西部にある淡水の大火口原湖で、阿寒摩周国立公園中最大の湖である。摩周火山の堰き止めによって生じたものと考えられるが、周囲には湖岸段丘が発達し、3回に渡って湖面が低下し、湖盆が傾き動いたことが考えられる。  湖面標高121m、湖面積79.4km2、透明度は20m...

川湯温泉の写真

写真提供:一般社団法人摩周湖観光協会

川湯温泉 (北海道 弟子屈町 )

弟子屈町の北部にあり、針葉樹林に囲まれ、アトサヌプリ(硫黄山)の噴煙を仰ぐ温泉。温泉は、摩周湖の伏流水がアトサヌプリで熱せられて自噴しているもの。  この地域は、かつて硫黄の採掘で栄えた。この地に鉄道を敷設させるとともに川湯温泉の発展につなげていったという歴史をもつ。ただし鉄道が開設されたことで硫黄の採掘量が飛躍的...

屈斜路湖畔の温泉の写真

写真提供:一般社団法人摩周湖観光協会

屈斜路湖畔の温泉 (北海道 弟子屈町 )

北海道東部弟子屈町にある屈斜路湖の東岸に仁伏(にぶし)温泉、砂湯、池ノ湯、和琴温泉が並ぶ。湖畔沿いに、ホテル・旅館・民宿などのさまざまな宿泊施設があるが、ここでの楽しみは、湖岸のどこを掘っても温泉が湧出する砂湯*、岩の間から自然に温泉が湧きだしていて湖畔に露天風呂がある池ノ湯温泉*、和琴半島の付け根に露天風呂のある...