今金町は、道南西部にあり、東は長万部町、南東は八雲町、西はせたな町、北は島牧村に接する。
 町の中央を国道230号が東西に通じる。
 渡島半島の基部に位置するが、海には面していない。南にはユーラップ山系、北には狩場山系、東には低い山地がある。豊かな自然が残されている後志利別川流域には、先住民族であるアイヌ民族もかつて居住しており、現在も「美利河(ぴりか)」や「カニカン」などアイヌ語に由来する地名が数多く残されている。
 1947年(昭和22)利別村が町制施行して成立。新町名は、現在の市街地の基礎を作った開拓功労者の今村藤次郎と金森石郎の頭文字からとった。本格的な開拓は明治の中期から始まり、道南圏随意つの「農業のまち」として農業・酪農業が発展。品質の高い農産物の産地として知られている。
 利別川(後志利別川)流域は水田地帯、丘陵地では酪農と肉牛飼育を行う。男爵イモ(ジャガイモ)を産し、めのうの特産もある。
 美利河温泉、奥美利河温泉があり、利別川流域に道最大規模の美利河ダム(1991年竣工)がある。先土器時代のピリカ遺跡は国指定史跡、同出土品は国指定重要文化財。

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