知内町は、道南西部にあり、南から西は福島町、西は上ノ国町、北は木古内町に接し、東は津軽海峡に面する。
 国道228号が通じる。また、中央部を北海道新幹線が通る。
 町内のほぼ中央を知内川が西から東へ貫流し、その流域には肥沃な農地が広がる。集落はこの流域の他、森越川等の津軽海峡に注ぐ小河川の周囲に分布している。また、三方を山岳に囲まれている。海岸線は南北 21km に延び、約3分の2は砂浜で、残りは岩礁地帯となっている。南部の矢越岬一帯は松前矢越道立自然公園に属する。
 1967年(昭和42)町制施行。町名はアイヌ語のチリ・オチ(鳥のいる所の意)の転訛。和人の来訪は1205年(元久2)と古く、砂金採集に訪れたのが最初とされる。
 道南屈指の稲作地で、米の生産が多い。ほかにニラ、ホウレンソウ、ミツバ、ハクサイなどの野菜生産と、カレイ、ヒラメ、ホッケ、サケ、ホタテガイなどの漁業が行われる。1982年北海道電力知内火力発電所が建設された。また、3工場地区からなる知内町工業団地が造成された。
 涌元から南の小谷石一帯は、蛇ノ鼻、爺岩、イカリカイ島、立岩、地獄澗など形も名前も奇妙な奇岩怪岩がつらなる。知内温泉などの温泉もある。この他、同町出身の北島三郎にまつわるギャラリーや記念碑がある。

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