足寄町は、道中南部にあり、東は釧路市、白糠町、南は本別町、西は上士幌町、北は置戸町、陸別町、津別町と接している。
 国道241号、242号、274号が通じる。
 東部は火山地域、中央部は利別川河谷、西部は石狩山地と丘陵地からなる。おおむね山麓をもって構成され、面積の大半は森林で占められている。北西部は東三国山、喜 登牛山、クマネシリ岳などの山々、南東部は雌阿寒岳、阿寒富士をはじめとする阿寒山麓群に囲まれており、平野部には扇状地と段丘が広がる。東部からは、阿寒山麓を源とする足寄川が流れる。
 1955年(昭和30)西足寄町と足寄村が合併して発足。町名はアイヌ語「アショロペツ」(沿って下る川)に由来。1896年(明治29)ごろから開拓が進んだ。
 酪農、畜産、畑作(小麦、インゲンマメ、アズキ、サトウダイコン)と山地の林業が基幹産業。
 東部の阿寒摩摩周国立公園区域には、雌阿寒岳山麓に景勝地である湖オンネトーや雌阿寒温泉がある。他に、足寄で出土した化石を収集している足寄動物化石博物館などがある。

観光資源一覧

オンネトーの写真

オンネトー (北海道 足寄町 )

阿寒湖温泉の南西部、国道240号線経由で約20km、エゾマツ・トドマツを主体とした亜寒帯性の針広混交林原生林に包まれた神秘的な湖。湖の周囲長は約2.5km、湖沼面積0.23km2、最大水深は約10m。阿寒湖からの道の途中には雌阿寒温泉があり、また赤褐色の水をたたえる錦沼もある。  アイヌ語で「老いた沼・大きい沼」の意の火山堰止湖...

雌阿寒岳の写真

雌阿寒岳 (北海道 釧路市 / 北海道 足寄町 )

釧路市阿寒湖の南西部に位置し、標高1,499mの活火山。阿寒カルデラが陥没した反動でカルデラ壁上に噴出した火山である。頂上付近は多くの小火山や火口が集まり複雑な形状をしている。  山麓付近はエゾマツなどの原生林、7合目以上には高山植物が見られる。  登山道は3か所あるが、西側の雌阿寒温泉とオンネトー湖畔からが一般的である。