遠別町は、道北西部にあり、東は幌加内町、中川町、南は初山別村、羽幌町、北は天塩町に接し、西は日本海に面する。
 国道232号が通じている。
 天塩山地の西斜面にあたり、町域の約87%は森林で国有林が広く、天然広葉林が多い。主要河川である遠別川水系と、南はオタコシベツ川水系、北はウツツ川水系に沿って開けた町で、大小20に及ぶ集落が散在している。西に向かってゆるやかな傾斜をなし、その間を数流の河川が東西に流れて日本海に注いでいる。主要河川の遠別川流域は約20kmにわたって水田地帯となっている。海岸沿いは平坦で泥炭地帯であり、一部畑作を除き、大部分は酪農業を営んでいる。南部、北部の小河川流域の平坦地では、酪農業、畑作に大別される。
 1949年(昭和24)に町制を施行。1897年(明治30)、開拓の鍬が入れられて以来、福井・愛知・千葉・熊本県等の 団体入植を始め、個人移住者も続々入植。日本における水稲北限の地として農業が栄、また、ヒラメ産地として漁業振興も図られてきた。
 日本最北の米どころだが、米の生産調整によりアスパラガス、メロン栽培などとの複合経営が営まれる。海岸沿いでは酪農のほかホタテガイ、ヒラメなどの漁業が行われる。
 日本海に利尻富士(利尻島の利尻山の別名)を望む地に富士見ヶ丘公園がある。近隣には利尻・礼文サロベツ国立公園があり、利尻島を背景に日本海に沈む夕陽が美しい。旭温泉がある。

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