留萌市は、道北西部にあり、東は沼田町、南は北竜町、南西は増毛町、北は小平町に接し、西は日本海に面する。
 国道231号、232号、233号が通じる。また、国道233号と並走するように深川留萌自動車道が走り、留萌幌糠、留萌大和田、留萌の3インターチェンジがある。
 留萌川の流域を占め、河口に留萌港があり、市街地は港を起点に広がっている。市東南端には幌尻山に源を発する1級河川の留萌川が貫流し、市街地の北端から日本海に流入。市街は港を中心に段丘上にも延び、留萌川沿いの平地や海岸段丘上に田畑がある。天塩山脈の前山をなす雨龍丘陵があるが、高度は低く、全地域内が200m程度の単調な起伏からなっている。国有林が多い。
 1947年(昭和22)市制施行。市名はアイヌ語ルルモッペ(汐が奥深く入る川の意などとされる)を語源とし、留萌川に由来する。江戸初期、松前藩はルルモッペ場所を設置し、中期には場所請負人による漁場開発が進んでニシン漁で栄えた。本格的な農業開拓は、1896年(明治29)鳥取県の団体入植で始まった。1931年(昭和6)に留萌港が完成、1936年(昭和11)国際貿易港として開港。石炭、木材の積出し港として発展し、1952年(昭和27)重要港湾に指定された。現在、大型・小型船係留施設、コンテナヤードなどの荷さばき施設、貯木場・セメントサイロなどの保管施設、石油配分基地、漁港区、緑地などがある。
 水産加工業が最重要産業で、数の子、たらこ、身欠きにしんの生産などがおこなわれている。
 旧佐賀家漁場は国指定史跡、またその用具は国の重要有形民俗文化財。黄金岬海浜公園、ゴールデンビーチるもい等の海浜を楽しむこともできる。夏には留萌最大のまつりで大小様々なあんどんで賑わう「るもい呑涛まつり」が開かれる。

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