寿都町
印刷する寿都町は、道南西部にあり、東は蘭越町、南は黒松内町、西は島牧村に接し、北は日本海に面する。
国道229号が海岸を通る。
渡島半島の付け根にあたり西部から東部に走る弓状32kmの海岸線で寿都湾を形成。黒松内地溝帯に位置し、朱太川が北流して寿都湾に注ぐ。平坦地は朱太川流域のみで、これを中心に海岸線に沿って両翼に広がる山谷丘陵が海岸線までせまる。
1900年（明治33）一級町村制施行で寿都町となり、1933年（昭和8）1村と、1955年（昭和30）2村と合併。町名はアイヌ語のシュプキペツ（川の意）またはシュツウ（山の麓の意）に由来。『江差追分』で知られる歌棄、磯谷を含む寿都湾一帯はかつてニシンの千石場所で栄えた。
イカ、マス、ホッケ漁などのほか、湾内ではサケ・マス、ホタテ、アワビの養殖、ウニ種苗生産が行われる。アスパラガス、ジャガイモ、ナガイモの農業や、シラス佃煮、ホッケ飯寿しなどの水産加工業もある。
場所請負人佐藤家の漁場建築（道指定文化財）が残るほか、津軽藩寿都陣屋跡、橋本家（旧鰊御殿）がある。また、寿都温泉や町民スキー場等の施設もある。寿都神社では毎年7月に例大祭がおこなわれるほか、カキふるさと祭り、寿都港おさかな市、弁慶などがおこなわれている。
