浜中町は、道東部にあり、東は根室市、西は厚岸町、北は別海町に接し、南は太平洋に面している。
 JR根室本線、国道44号が通じる。
 根釧原野の南東端にあり、起伏の小さい丘陵性台地が中心。小河川、 大小の湖沼、湿原、約67Kmに及ぶ海岸地帯は、砂浜、奇岩絶壁、海食崖、陸繋砂州(トンボロ)など変化に富み、嶮暮帰島をはじめとする大小の無人島が点在している。ほぼ中央に霧多布半島が形成されており、厚岸道立自然公園の一角をなす。森林と農村地帯が広がり平坦な丘陵原野を形成。根釧原野に連なる標高40~80mの波状性台地面と風連川を始めとする河川流域、海岸沿いの湖沼周辺に見られる沖積低地面の2つに分かれる。中心市街地は霧多布である。
 1963年(昭和38)町制施行。町名はアイヌ語の「オタノシケ」(砂浜の中央の意)を意訳したもの。
 酪農と水産業が主産業。農用地のほぼ全域が根釧台地上の牧草地で乳牛飼育などの機械化された大型酪農業が盛ん。水産業はサケ・マス漁やコンブ漁で、沿岸漁業が中心。漁獲高の半分はコンブである。
 南面を形成する海岸線の中央にある霧多布湿原は火散布沼や藻散布沼とあわせて『ラムサール登録湿地』に認定されているほか「霧多布泥炭形成植物群落」として国の天然記念物に指定されている。また、厚岸霧多布昆布森国定公園の一部に指定されている。

観光資源一覧

霧多布湿原の写真

写真提供:NPO法人霧多布湿原ナショナルトラスト

霧多布湿原 (北海道 浜中町 )

浜中町の榊町から琵琶瀬にかけての湿原*で、霧多布泥炭形成植物群落は、泥炭で形成*された高層湿原で8.03km2(後に0.86km2を追加)が、1922(大正11)年に国の天然記念物に指定された。1993(平成5)年には、ラムサール条約登録湿地となった。湿原の総面積31.68km2は全国で5番目の大きさである。  約30...