豊富町は、道北部にあり、東は猿払村、南は幌延町、北は稚内市に接し、西は日本海に面している。
 JR宗谷本線、国道40号が通じる。
 各市町村との境界は起伏続きの山脈をもって連なるが、東にポロシリ山(426m)、恵丹臼山(313m)があるのみで、その他の山々はいずれも260m以下。東部は天塩山地西縁の丘陵地、西部は天塩平野の北部にあたる広大な泥炭地であるサロベツ原野が広がり、水稲作付け限界外の地。中央を流れるサロベツ川は、北見山脈に源を発するメナシベツ川、下エベコロベツ川と合流して蛇行し、天塩川に注ぐ。また、メナシベツ川、下エベコロベツ川の上流一帯は森林地帯であり、サロベツ川流域は一大平原を形成している。
 1959年(昭和34)町制施行。炭田、油田、ガス田があったが、1972年(昭和47)までに閉山。現在は天然ガスが家庭燃料などに利用されている。
 早くから酪農振興策がとられ、宗谷地方でもっとも多頭飼育が進んでいる。漁業では秋サケ、ホッキガイを漁獲する。
 サロベツ原野には兜沼、ペンケ沼などの湖沼のほか、サロベツ原生花園、稚咲内海岸砂丘林などがあり、利尻礼文サロベツ国立公園に指定されている。2005年(平成17)にラムサール条約登録湿地となった。町の南には豊富温泉がある。

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サロベツ原野の写真

サロベツ原野 (北海道 豊富町 / 北海道 幌延町 )

サロベツ原野は、北海道北部の日本海側に位置する、東西約5~8km、南北約27km、面積67km2を誇り、その一部は日本最大といわれる高層湿原である。多種多様な湿原植物と水生植物の宝庫であり、湿原内の湖沼は渡り鳥の中継地であることから、2005(平成17)年にラムサール条約湿地として登録された。  サロベツ原野の観光拠点は、...