初山別村は、道北西部にあり、北から東は遠別町、南は羽幌町に接し、西は日本海に面する。
 断崖の多い海岸線に沿って、国道232号が通じる。
 東部背面はピッシリ山を主峰とする天塩山脈で占められ、高さ 200m内外の低山性の丘稜が数十条の支脈となり広がっている。この支脈を源流に持つ風連別川、初山別川、茂築別川が流れ、その流域を中心に集落があり、また耕地がわずかに開ける。また、南北に約26kmの海岸線がのびて緩やかな湾曲状を形成しており、中央部に金比羅岬が突出する。
 1909年(明治42)町制施行。地名の由来はアイヌ語シュサンペツ(小さい沢のある川の意)によるなど諸説ある。1800年代に漁場が開かれ、1840年(天保11)ごろには和人による漁業が行われた。農業開拓は1896年(明治29)の植民地区画以降に始まる。1898年(明治31)には新潟、富山、熊本などから集団移住があり、翌年には開墾が本格化した。
 現在はホタテガイ、サクラマス、イカ、ホッケなどが漁獲され、水産加工業が行われる。
 海の景色を楽しめるみさき台公園がある。園内には天文台がある他、公園の金毘羅岬下に金毘羅神社があり、海の中に建つ神社の鳥居の風景がよい。

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