釧路町は、道東部にあり、東は厚岸町、西は釧路市、鶴居村、北から東は標茶町に接し、南は太平洋に面する。
 JR根室本線、釧網本線、国道44号、272号、391号が通じる。
 釧路平野、根釧台地の各一部を占め、総面積の約72.2%は山林。地形は平坦な釧路原野からなり、町内には1級河川7、2級河川2を含む20水系、96河川が流れる。
 1955年(昭和30)釧路村と昆布森村が合併して新釧路村となり、1980年(昭和55)町制施行。海岸は江戸時代からの水産業、内陸は明治中期から畜産業、石炭鉱業が発達した。中心地区は根室本線の駅がある別保であるが、南西部は釧路市街地と連続しており、貯木場を中心に木材・鉄工関連工業の進出と宅地化が進んだ。別保地区北西端に陸上自衛隊釧路駐屯地がある。
 サケ、コンブなどの沿岸漁業と、ダイコン、ホウレンソウなどの畑作や酪農を行う。
 西部は国指定天然記念物釧路湿原および釧路湿原国立公園の区域に含まれ、細岡展望台は絶好の展望地。昆布森海岸は厚岸霧多布昆布森国定公園の一部を占め、国内有数の規模を誇る湿地及びそこに成立する希少な水鳥繁殖地や湿原植生等の生態系がみられる。他に、セキネップ展望広場、シレパ岬といった海岸沿いの名所がある。また、桜の名所として知られる別保公園で桜祭りが開かれる他、昆布森みなと祭り、長靴アイスホッケー等のイベントが開催される。

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釧路湿原の写真

釧路湿原 (北海道 釧路市 / 北海道 標茶町 / 北海道 釧路町 / 北海道 鶴居村 )

屈斜路湖を水源とする釧路川の下流域に広がる低層湿原*1。釧路市など1市2町1村にまたがる総面積約200km2 *2の日本最大の湿原である。1980(昭和55)年にラムサール条約登録湿地となり、1987(昭和62)年に28番目の国立公園に指定された。  湿原の成因としては、この地は約1万年前から6千年前までの間、気温の上昇に伴い海進(...