日高町は、道中南部にあり、東は新冠町、西はむかわ町、北は平取町に接し、南は太平洋に面する。平取町を挟んだ北側が「飛び地」となっており、本庁と総合支所間の距離は約65km。
 海岸沿いに国道235号、やや内陸に日高自動車が通じ、日高富川、日高門別、日高厚賀インターチェンジがある。また、235号から内陸部に向かって237号、北の飛び地には国道274号が通じる。
 日高町のある北東から門別町のある南西に流れる「沙流川」の源流から下流にかけて構成されている。北東部は北海道の屋根といわれる日高山脈がそびえ、周囲を大小の山岳が取り巻く。南西部はなだらかな地形をなしており、沙流川、門別川、波恵川、慶能舞川、賀張川、厚別川が太平洋にそそいでいる。
 1943年(昭和18)右左府村が改称して日高村となり、1962年(昭和37)町制施行。2006年(平成18)門別町と合併。新しい日高町域は間に平取町をはさんで、北の日高地区(旧、日高町)と南の門別地区(旧、門別町)にわかれている。日高地区の旧地名右左府はアイヌ語「ウシャップ」(両方に出入口のある所の意)の音訳で、その名のとおり山間の交通要衝である。
 日高地区の産業は水稲中心の農業と林業(木材生産)が主。また、競走馬の産地としても知られる。
 沙流川源流原始林は国指定天然記念物。登録有形文化財の飯田家住宅などがある。この他、国立日高青少年自然の家、町立日高山脈博物館、オートキャンプ場や釣り場等のアウトドア施設や競走馬の牧場、引退場に会える牧場や乗馬施設などがある。

観光資源一覧

日高の競走馬牧場群の写真

写真提供:日高町

日高の競走馬牧場群 (北海道 日高町 )

日高地方はサラブレッド(競走馬)の生産地として名高く「優駿*のふるさと」とも呼ばれている。この地方には競走馬の牧場が約1,100戸、約20,000頭の馬がおり、日本の競走馬の8割を占めるというデータもある。北海道のなかでは気候が温暖であり、雪も少ないため昔から馬が育てられてきたということが大きな理由の一つである。  歴史を振り...