剣淵町は、道中央部にあり、南は和寒町に接し、東・北・西は士別市に囲まれている。
 剣淵川に沿ってJR宗谷本線と国道40号が通じ、道央自動車道士別剣淵インターチェンジがある。
 名寄盆地の南部に位置し、天塩川の支流剣淵川が町の中央部東寄りを北流れる。流域は農業に適した平地で、東と西の両側は丘陵地帯となっている。この他、南にパンケペオッペ川等の河川、北に犬牛別川が流れる。東西には南北に縦走する小山脈がある。
 1962年(昭和37)町制施行。地名は、剣淵川をさすケネ(ハンノキ)ニ(林)ペツ(川)のアイヌ語に由来するという。北部の士別市とともに屯田兵制度最後の入植地で、1899年(明治32)兵村が設置された。町域の中央部は泥炭土を含む剣淵原野で、長く未開拓地を残していたが、1960年代以降、造田が進んだ。北部の犬牛別付近からは、しじみやはまぐりの化石が発見され、古代には湖であったと推測される。  
 東部の丘陵と西部の山麓に農用地が開け、豆類、ジャガイモなどの作付けが多い。ほかに、軟白ネギ、ニンジンなどの根菜も栽培され、乳・肉牛飼育との混合経営が行われる。
 桜岡湖は夏の釣り、カヌー、冬はわかさぎ釣りなどが楽しめる。この他、ビバアルパカ牧場、絵本の里 家族旅行村などがある。剣淵神社では毎年7月に剣淵神社祭りがおこなわれ、剣淵神楽と屯田太鼓が奉納される。

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