新得町は、道中南部にあり、東は上士幌町、鹿追町、南東は清水町、西は南富良野町、上富良野町、北は美瑛町、上川町に接している。
 国道38号、JR根室本線、石勝線が通じる。また、道東自動車道が通じており、十勝清水インターチェンジが近接している。
 町域は南北に長く、面積も1063.83km2と広大だが、石狩山地、日高山脈、十勝岳火山群が大部分を占める。平地は南端に限られており市街地が形成されている。十勝川の上流域を占める。町の北部は2000m級の山岳、ニペソツ山、トムラウシ山、十勝岳連峰のオプタテシケ山、十勝岳、上ホロカメットク山など、多くの山岳に覆われている。道内第3 位の長さを誇る十勝川の源流は新得町十勝岳。
 1933年(昭和8)町制施行。町名はアイヌ語「シントコ」(清らかな水が流れる所)に漢字をあてたといわれるが、異説もあり一定しない。明治末期から開拓が進んだ。
 ジャガイモ、サトウダイコンなどの畑作、酪農、肉牛飼養と林業、木材工業が主産業で、道立新得畜産試験場がある。
 北部は大雪山国立公園域で、十勝川上流にトムラウシ温泉がある。また狩勝高原にはサホロリゾートがあり、スキー、ゴルフ、テニス、サホロ湖でのカヌーなどができる。ほかに十勝平野を望む狩勝峠展望台、新得山スキー場、オソウシ温泉、新得温泉などがある。

観光資源一覧

十勝岳連峰の写真

写真提供:環境省

十勝岳連峰 (北海道 美瑛町 / 北海道 上富良野町 / 北海道 富良野市 / 北海道 新得町 )

十勝岳連峰は、富良野盆地の東側に位置する。富良野岳からオプタテシケ山までの約30kmにわたり、火山性の山々が延々と連なる。最高峰の十勝岳を中心に起伏のある稜線が広がり、深く切れ込んだ谷や岸壁が連続している。  富良野側からの主な山は以下の通り。富良野岳(1912m)、上ホロカメットク山(1920m)、十勝岳(2077m)、美瑛岳(2052m)、美...

トムラウシ山の写真

写真提供:環境省

トムラウシ山 (北海道 新得町 / 北海道 美瑛町 )

十勝川の源流トムラウシ川の水源の山で標高2,141m。表大雪と十勝岳連峰の中間に位置し、独立峰ではないものの、他の山々の主峰から遠くひと際高く目立つ存在である。  トムラウシの語源はアイヌ語で「緑の藻の一種が群生するところ」からという説や、温泉鉱物の湧く沢の「水垢の多いところ」からという説など、諸説ある。  登山道は表大...

沼ノ原の写真

写真提供:環境省

沼ノ原 (北海道 上川町 / 北海道 新得町 )

北海道中央部にある大雪山系、その中央部に位置する。標高1,420m~1,460mの溶岩台地上に発達した高層湿原*で、南北約1.2km、東西約1kmの広さをもつ。別名「大雪山の奥庭」とも呼ばれ、国の天然記念物にも指定されている。  旭川紋別自動車道上川層雲峡Icから約50kmでクチャンベツ沼ノ原登山口に到着。登山口から沼ノ原湿原までは、標準的...

ニペソツ山の写真

写真提供:上士幌町観光協会

ニペソツ山 (北海道 新得町 / 北海道 上士幌町 )

東大雪の糠平湖北西に位置し、石狩連峰の最高峰標高2,013mの急峻な山容を持つ独立峰。溶岩の積み重なった岩場にエゾナキウサギ*が生息し、時折岩の隙間から姿を現すことがある。  2016年の台風被害により杉沢コースに至る林道が消失したため、現在は幌加温泉コースの登山道のみ利用可能となっている。  語源はアイヌ語の「ニペシ・オツ...