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タイプ「植物」

札幌のライラックの写真

札幌のライラック ( 北海道 札幌市 )

大通公園をはじめ個人の庭にも植えられる札幌の市木。花色は、基本的にホワイト、ヴァイオレット、ブルー、ライラック、ピンク、マゼンダ、パープルの7系統がある。ライラックは英名、フランス名はリラ、和名はムラサキハシドイ。名前の響きがいいのでライラックが定着したものと思われる。札幌市には大通公園以外にも見どころの公園*が数多...

松前のサクラの写真

写真提供:一般社団法人北海道まつまえ観光物産協会

松前のサクラ ( 北海道 松前町 )

松前城*の後方一帯を松前公園と呼び、約21万3,500m2もの広大な敷地内で史跡や多数の社寺が点在している。園内には約250種、合わせて8,000本近い桜があり、4月下旬から5月下旬にかけて次々と花を咲かせる道内有数の桜の名所である。別にこれらの桜の木を1ケ所に展示した桜見本園・桜資料館*があり、松前城から歩いて10分ほどのと...

礼文島の高山植物群落の写真

礼文島の高山植物群落 ( 北海道 礼文町 )

北海道の北端、稚内市の西方60kmの日本海に位置する最北の離島である礼文島には、レブンアツモリソウ、レブンウエスユキソウやレブンコザクラなど、この島にしか見ることのできない固有種の他、さまざまな高山植物が生育しており、「花の浮島」とも呼ばれている。南北に細長く標高200~300mほどの丘陵性の起伏の続く島のいたるところには、本...

能取湖畔のアッケシソウの写真

能取湖畔のアッケシソウ ( 北海道 網走市 )

能取湖は網走市内の北部にあり、東・西岸は丘陵部、北岸は西から砂州が延びてオホーツク海に口を開く潟湖である。アッケシソウは、ヨーロッパ、アジア、北アメリカなどの寒帯地域に広範囲に分布するアカザ科の一年草で、春5月頃に発芽し、高さは10~20cmほどに成長する。夏は緑色をしているが、秋になると徐々に紅色になる。塩分を含んだ湿...

小清水原生花園の写真

小清水原生花園 ( 北海道 小清水町 )

JR釧網本線の浜小清水駅から北浜駅の間に広がる、オホーツク海と濤沸湖に挟まれた約8km、約2.75km2の細長い砂丘に形成された原生花園。国道244号を挟んで濤沸湖側の湿原にはアヤメが群生し、海側の砂丘にはハマナス・エゾキスゲ・エゾスカシユリなどが密生する。4月末から9月いっぱいにかけて、200種類にも及ぶ植物を見ることがで...

濤沸湖畔の原生花園の写真

濤沸湖畔の原生花園 ( 北海道 小清水町 )

濤沸湖は、網走市と小清水町にまたがる汽水湖である。オホーツク海に面した遠浅の湾が、潮の満ち引きによって作られた砂嘴によって塞がれた潟湖の一種で、周囲27.3km、総面積9km2。アイヌ語で沼の口を意味する「トープッ(to-put)」を語源とし、かつてはアイヌ語の別名で「チカプントー(鳥がいつもいる沼)」とも呼ばれてたように...

芝ざくら滝上公園の写真

写真提供:滝上町

芝ざくら滝上公園 ( 北海道 滝上町 )

芝ざくら滝上公園は滝上町の小高い丘を中心にした公園。1954(昭和29)年の洞爺丸台風の被害により公園内の桜の木が壊滅状態になった。これを受けて当時の公園管理者が1957(昭和32)年にお寺の境内に咲いていたシバザクラをミカン箱一つ分譲り受け、公園に植えたのが芝ざくら公園の発端である。1959(昭和34)年に、管理者の友人が町長にな...

二十間道路の桜並木の写真

二十間道路の桜並木 ( 北海道 新ひだか町 )

峰々が連なる日高山脈を背に、太平洋を望む道内では比較的温暖な新ひだか町(日高町の南東に位置する)内を流れる静内川右岸沿いの道道より一本外側の道路の両側に、直接7kmにわたり咲き誇る桜並木である。1872年、北海道開拓使長官黒田清隆により北海道産馬の改良を目的として日高管内の静内・新冠・沙流の三郡に及ぶ約7万haの広大な用地に創...

アポイ岳高山植物群落の写真

アポイ岳高山植物群落 ( 北海道 様似町 )

アポイ岳(810m)は標高が低いにもかかわらず、山腹には約80種の高山植物が生息し、5月初旬から10月頃までの間に入れ替わりに花が咲く。北海道の他の山では通常なら標高1,000m以上でしか見られない高山植物がアポイ岳では約350mの5合目付近から姿を見せ始める。また、このうちの固有な植物は20種近くに及び、これほど固有な植物が集中する地...

阿寒湖のマリモの写真

写真提供:釧路市教育委員会

阿寒湖のマリモ ( 北海道 釧路市 )

緑藻類、淡水産アオミソウ科の一種で、世界の寒冷地の湖に産する。マリモは濃緑色の細い藻が中心から放射状に生えビロード状の球状をなすが、球状にならず糸状体の細い藻のみが、ばらばらに生長した房状のものも多い。球形のマリモの大きさは豆粒大から6~8cmほどが平均的であるが、阿寒湖では30cmを超えるものもみられる。  日本におい...

ひがしもこと芝桜公園の写真

写真提供:株式会社東藻琴芝桜公園管理公社

ひがしもこと芝桜公園 ( 北海道 大空町 )

シバザクラで知られる東藻琴村は、2006(平成18)年に女満別町と合併をして、大空町となった。藻琴山の麓に繰り広がる約10万m2のシバザクラは「ひがしもこと芝桜公園」として整備されている。ここは網走市から車で約45分、女満別空港からは約30分、東藻琴の市街地からは約8kmと至便な地にある。  5月上旬から5月下旬の期間、10...

十勝牧場の白樺並木(十勝平野の並木道)の写真

十勝牧場の白樺並木(十勝平野の並木道) ( 北海道 音更町 )

独立行政法人家畜改良センター十勝牧場*は、JR帯広駅の北、約16kmの音更町に位置し、総面積4,100haの中に一級河川2つを有する牧場である。白樺並木は、十勝牧場内にある道道133号線から場内に通じる1.3kmの並木道。今から約70年前、牧場職員の手で植樹された。NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」などのテレビドラマのロケ地としても利用され...

八甲田のブナ林の写真

八甲田のブナ林 ( 青森県 青森市 / 青森県 十和田市 / 青森県 平川市 / 青森県 黒石市 )

八甲田山は青森県の中央、青森市と十和田湖の中間に構える火山で、那須火山帯*に属し、奥羽山脈北端の重鎮である。1,585mの大岳を最高峰とし、高田大岳、赤倉岳、さらにその南側に連座する櫛ヶ峰、駒ヶ峰、乗鞍岳、横岳などの火山群の総称である。  山体を覆うブナやアオモリトドマツの自然林、山稜部の高山植物や湿原など、美しい植物相...

白神山地のブナ原生林の写真

白神山地のブナ原生林 ( 青森県 西目屋村 / 青森県 鰺ヶ沢町 / 青森県 深浦町 / 秋田県 藤里町 / 秋田県 八峰町 )

白神山地は、秋田県北西部と青森県南西部の標高約800m~1,250mの山岳地帯、1,300㎢に及ぶ広大な山地の総称で、この地域は人為の影響をほとんど受けていないブナ林が分布している。多種多様な動植物が生息・自生するなど貴重な生態系が保たれており、1,300㎢の山地のうち約170㎢が1993(平成5)年12月に世界遺産(自然遺産)に登録*された。 ...

弘前城のサクラの写真

写真提供:弘前市

弘前城のサクラ ( 青森県 弘前市 )

弘前城は、弘前藩2代藩主・津軽信枚(のぶひら)が1611(慶長16)年に築城したもの。400年を経た今も当時の城の形が残っており、天守、3つの櫓、5つの城門は国の重要文化財に指定されている。日本屈指のサクラの名所としても有名であり、開花時期にはテレビなどでよく取り上げられている。4月下旬には、ソメイヨシノやヤエザクラなど約2,600...

芦野公園のサクラの写真

芦野公園のサクラ ( 青森県 五所川原市 )

芦野公園は、芦野池沼群県立自然公園内にあり、五所川原市金木町の中心部から北へ約1kmの場所に位置する市立の公園。芦野湖*を中心に約80万m2の広大な園地が広がっている。園内には約1,500本のサクラと数千本の松があり、特に桜は津軽半島でも屈指のものである。  芦野湖畔は少年の日の太宰治*が好んで訪れたといわれる。桜と...

北上展勝地のサクラの写真

写真提供:一般社団法人東北観光推進機構

北上展勝地のサクラ ( 岩手県 北上市 )

JR東北新幹線北上駅より自動車で約10分、東北自動車道・北上江釣子ICより自動車で約15分の位置にある。北上川沿岸にある公園で、珊瑚橋から北上川左岸に約2km続く桜並木の名所として知られており、青森県の弘前、秋田県の角館と並ぶ桜の名所にも数えられている。  1920(大正9)年に、後(のち)の黒沢尻町長である沢藤幸治を発起人として...

白石川堤の桜(一目千本桜)の写真

白石川堤の桜(一目千本桜) ( 宮城県 柴田町 / 宮城県 大河原町 )

JR東北本線船岡駅から徒歩わずか3分、白石川堤に一目千本桜と呼ばれるみごとな桜並木が大河原町金ケ瀬地区から柴田町船岡地区まで8kmにわたって続く。  白石川堤の桜は、堤防竣工のしらせを聞いた東京で成功した髙山開治郎が、何十年後に桜の名所とすることを夢見て、1923(大正12)年と1927(昭和2)年に東京から植木職人を同伴し、町の職...

徳仙丈山のツツジの写真

写真提供:一般社団法人気仙沼市観光協会

徳仙丈山のツツジ ( 宮城県 気仙沼市 )

徳仙丈山は岩手県境に近い、気仙沼市にある標高711mの山。駐車場からは190m程の標高差である。この山が5月中旬になると、全山がヤマツツジとレンゲツツジにおおわれるツツジの山となる。50万m2に50 万本のツツジがあるともいわれる。北側と南側の駐車場、どちらから登っても40分ほどで山頂に立てる。  山頂からはツツジをすぐ下...

定禅寺通のケヤキ並木の写真

写真提供:公益財団法人仙台観光国際協会

定禅寺通のケヤキ並木 ( 宮城県 仙台市 )

ケヤキは宮城県の県木、仙台市の市木になっている。「杜の都・仙台」では、ケヤキを街路樹として植栽している通りがあり、なかでも定禅寺通のケヤキ並木は、緑美しい風格あるものになっている。  地下鉄南北線勾当台公園駅を出てすぐの勾当台公園から西公園を結ぶ700mの定禅寺通には、4列の美しいケヤキ並木があり、「日本の道100選」、「...

桧木内川堤のソメイヨシノの写真

桧木内川堤のソメイヨシノ ( 秋田県 仙北市 )

JR秋田新幹線・田沢湖線角館駅から北西約2km、町の中心を流れる桧木内川左岸堤防上の道路の両側にソメイヨシノ約400本が2㎞に渡って植えられている。開花期は毎年4月中旬~5月上旬。1933(昭和8)年末に桧木内川の堤防が竣工し、同時期に皇太子(平成の天皇)が誕生したこともあり、1934(昭和9)年春にそれらを記念して植樹*1されたものであ...

真人公園のサクラの写真

写真提供:横手市役所増田地域局 まちづくり推進部 増田地域課

真人公園のサクラ ( 秋田県 横手市 )

JR奥羽本線十文字駅から東に約5km、増田の内蔵地区からは約3km。標高391mの真人山(まとやま)*1を東側に背負って広がる公園。1917(大正6)年に大正天皇即位の記念事業として造園された。公園の総面積は5万4,600m2で前面に池と中島を配し、ソメイヨシノ・ヤマザクラ、ウメ、アヤメ、ツツジが植栽されている。とくにソメイヨシノ...

角館武家屋敷のシダレザクラの写真

角館武家屋敷のシダレザクラ ( 秋田県 仙北市 )

角館の現在の町割りは、蘆名義勝*1により元和年間(1615~1624年)にこの地に開かれ、1656(明暦2)年、秋田(久保田)藩から佐竹(北家)義隣(よしちか)*2が所預(ところあずかり・所司代)として任ぜられ入部した。以降約200年間、明治の廃藩置県まで支配し武家屋敷*3の内町や町人の外町などの整備が進められた。シダレザクラは、佐竹北家...

天然秋田杉の古里「仁別国民の森」の写真

天然秋田杉の古里「仁別国民の森」 ( 秋田県 秋田市 )

JR秋田新幹線・奥羽本線秋田駅から北東へ23km、秋田市の東端にそびえる太平山の西麓一帯に「仁別国民の森(仁別自然休養林)」は広がる。「仁別国民の森」は秋田藩の藩有林*1として保護されていた歴史があり、現在は国有林で2795万m2の広大な面積を有し、標高700~800mまでは、秋田スギを主体とする針葉樹とブナ等の広葉樹の混交...

風の松原の写真

風の松原 ( 秋田県 能代市 )

能代市街の西側、米代川河口をはさむ能代海岸に広がるクロマツ700万本の防砂林。東西幅1km、南北総延長14km、 面積約760万m2の規模を誇り、現在は砂防の役割のみならず、市民のレクリエーションの場ともなっている。かつては「能代海岸防砂林」とされていたが、1987(昭和62)年に愛称を公募し、「風の松原」と命名された。  風...

東根の大ケヤキの写真

東根の大ケヤキ ( 山形県 東根市 )

JR奥羽本線東根駅から東に2km、小田島城跡、現在の東根小学校校庭にある。小田島城築城の正平年間(1346~1370年)にはすでに生い茂っていたといわれ、樹高約28m、根まわりは約16mもある。樹勢も良好で、葉は繁茂し、幹は一部空洞化しているもののしっかりと太く、根も大地をしっかりとつかんでいる。推定樹齢1500年以上ともいわれている。

ベニバナの写真

写真提供:山形県

ベニバナ ( 山形県 山形市 / 山形県 天童市 / 山形県 寒河江市 / 山形県 上山市 )

キク科でアザミによく似た花をもち、古くから染料や口紅の原料として使用されていた。原産地は未詳だが、中近東だとされている。日本にはすでに3世紀には伝来していたといわれ、万葉集*にも「久礼奈為」、「呉藍」などとして詠み込まれており、10世紀後半に編纂された「和名類聚抄」には「紅藍」*の記載がある。  山形での栽培が始まった...

烏帽子山公園のサクラの写真

写真提供:南陽市観光協会

烏帽子山公園のサクラ ( 山形県 南陽市 )

JR山形新幹線赤湯温泉駅から東へ約1.4km、赤湯温泉の裏手にあり、烏帽子山八幡宮*の社域が公園になっている。桜の名所で、米沢(置賜)盆地をはじめ吾妻、飯豊、朝日連峰の好展望地である。  この公園は1875(明治11)年に温泉客向けにサクラなどの花木を植えたのが始まりである。その後、町が2度の大火に遭うなどして公園の拡張事業は困...

山五十川の玉スギの写真

山五十川の玉スギ ( 山形県 鶴岡市 )

JR羽越本線五十川駅から五十川沿いに6kmほど山間に入り、支流の温俣川がつくる沢の斜面にある熊野神社の境内に立つ。樹高36.8m、根元幹囲が22.2m、目通幹囲11.4mの杉の巨木で半球状の樹冠を有し、姿が良いことから、この名がついたという。樹齢は1,500年くらいといわれているが、樹勢は旺盛で太い根幹は斜面をしっかりつかみ、一部は地表に露...

花見山公園の写真

写真提供:一般社団法人 福島市観光コンベンション協会

花見山公園 ( 福島県 福島市 )

JR東北本線・東北新幹線福島駅から東南へ直線距離で約3.4km、標高180mほどの山を花木で埋め尽くした個人所有の公園。  この公園は、1935(昭和10)年ごろから山の所有者である阿部家が開墾し、出荷用の花卉(かき)生産のためにウメやサクラなどの花木を植えたことに始まる。その後も家族で営々と花木を植え育て続け、山全体が花の山となっ...

須賀川牡丹園の写真

写真提供:公益財団法人須賀川牡丹園保勝会

須賀川牡丹園 ( 福島県 須賀川市 )

JR東北本線須賀川駅の南東3.5kmの国道118号沿いにあり、1766(明和3)年、須賀川の薬種問屋「和泉屋」(伊藤祐倫)が牡丹の根を薬用にするため摂津国(兵庫県)から取り寄せ栽培したのが始まりだといわれる。約10万m2の敷地*はマツ林やケヤキ林に囲まれ、大池、上の池の2つの池があり、その周囲に290種、約7,000株のボタンが植え...

三春滝ザクラの写真

写真提供:福島県三春町

三春滝ザクラ ( 福島県 三春町 )

JR磐越東線三春駅から南へ約6km、町の中心から南へ4km、滝集落はずれの丘陵の傾斜面に立っている。高さ13.5m、根元回り11.3m、目通り周囲は9.5m、枝の広がりは東西に約25m、南北に約20mに及ぶシダレザクラ*の巨木で、樹齢は1000年以上と推定されている。  開花期は例年4月上旬~中旬で、この期間には夜ザクラのライトアップもある。滝ザ...

越代のサクラの写真

写真提供:古殿町役場

越代のサクラ ( 福島県 古殿町 )

いわき市の西隣、古殿町*の東部、越代地区にあるヤマザクラ。樹齢約400年といわれ、高さ20m、幹周り7.2mもある大木。県道135号沿いの小高い斜面に立ち、大きな枝ぶりを見上げる形になる。花と若葉が同時に開き、花自体は、淡紅色であるが、花柄や葉柄に赤みがあるため、全体としてはソメイヨシノなどにくらべ赤みは強い。  開花期は4月下...

水郷のアヤメの写真

写真提供:潮来市

水郷のアヤメ ( 茨城県 潮来市 )

潮来大橋の東、潮来市内を流れる前川が常陸利根川に注ぐ付近の河畔にある。河原に群生した原種を改良したアヤメ、ハナショウブ*を中心にカキツバタなども含め1.3万m2に約500種100万株が咲き乱れる。かつては潮来市内には3か所のあやめ園があったが、2013(平成25)年に市営水郷潮来あやめ園としてこの地に集約し整備充実させた。...

かみね公園・平和通りのサクラの写真

かみね公園・平和通りのサクラ ( 茨城県 日立市 )

平和通りは日立駅中央口から国道6号まで約1km、幅員36mの日立市のメインストリート。1951(昭和26)年から沿道にサクラが植えられはじめ、現在では約120本のサクラが満開時には道路を覆うように咲き誇る。日立さくらまつりの中心会場となり、ユネスコ無形文化遺産である日立風流物(山車)なども披露される。  かねみ公園は日立駅の北方約2...

万葉自然公園かたくりの里の写真

写真提供:(一社)佐野市観光協会

万葉自然公園かたくりの里 ( 栃木県 佐野市 )

三毳山(みかもやま)は、万葉集にも詠まれた佐野市の東部に位置する美しい山。北斜面の中腹1.5ヘクタールに150万株のカタクリが群生している。カタクリの見頃は、3月中旬から3月下旬頃。  また、春のイチリンソウ、チゴユリ、夏のヤマユリ、キツネノカミソリ、秋のキバナアキギリ、ヤマトリカブトなど、数多くの野草や樹木が花を咲かせる。

あしかがフラワーパークの写真

写真提供:(株)足利フラワーリゾート

あしかがフラワーパーク ( 栃木県 足利市 )

樹齢160年を超える大藤と四季折々の花が楽しめる「花の楽園」。特に春は600畳敷きの藤棚を持つ大藤や、長さ80mもの白藤のトンネル、きばな藤など350本以上の藤が咲き誇り観るものに感動を与える。「ふじのはな物語~大藤まつり~」が開催される藤の時期には多くの観光客が訪れる。  また、同時期に見頃を迎えるクルメツツジや、5~6月には...

那須高原八幡のツツジ群落の写真

那須高原八幡のツツジ群落 ( 栃木県 那須町 )

標高1,000m前後の八幡のつつじ園地には、毎年5月中旬から下旬にかけて、約23万m2の園内一面、約20万本のヤマツツジやレンゲツツジが咲き誇る。園内は木道が整備されていて、ゆっくりとツツジの花を観賞できるようになっている。  この地域にツツジが大群落となったのは、明治時代から昭和初期まで、馬の放牧地であったことによ...

霧降高原のニッコウキスゲの写真

写真提供:(一社)日光市観光協会

霧降高原のニッコウキスゲ ( 栃木県 日光市 )

赤薙山の南側に広がる標高1,200m前後の斜面一帯が霧降高原である。キスゲ平は赤薙山の中腹、標高1,300~1,600mにかけて広がる。  キスゲ平では、100種類を超す花々が春から秋まで楽しめるが、その中でも6月中旬から7月にかけて咲くニッコウキスゲの群生は見事。霧降高原一帯に数々の滝や沢があり、ヤマツツジやニッコウキスゲなどの群生地...

日光杉並木街道の写真

写真提供:(一社)日光市観光協会

日光杉並木街道 ( 栃木県 日光市 )

日光街道・例幣使街道・会津西街道の両側に延37kmにわたって続く杉並木で、松平正綱が日光東照宮鎮座の後に、紀州熊野から杉苗を取り寄せ、当初約5万本植樹して寄進した。正綱は家臣を植栽のために日光に派遣し、苗木は日光神領の農民に育てさせたと言われる。正綱はその後も、日光神領の拡大とともに、3里(約11.8km)、7里(約27.5km)と、...

チャツボミゴケ公園の写真

チャツボミゴケ公園 ( 群馬県 中之条町 )

中之条町の最奥部、入山地区の西端に位置している。穴地獄と呼ばれている泉から湧き出る暖かめの鉱泉が強酸性のため、こうした環境を好んで生育するチャツボミゴケ*が群生したものである。  入山地区はかって群馬鉄山と呼ばれ、国内第2位の生産量の鉱山として栄えた歴史がある。この地から鉄鉱石が索道と吾妻線経由で高崎へと運ばれていた...

湯の丸高原レンゲツツジ群落の写真

湯の丸高原レンゲツツジ群落 ( 群馬県 嬬恋村 / 長野県 東御市 )

湯ノ丸山の地蔵峠付近標高1,600~2,100m前後とその山麓の高原に、6月下旬約60万株のレンゲツツジが開花する。レンゲツツジは群馬県の県花である。  この群落は明治時代に始まった牛の放牧により、湯の丸地域が草原化してできたといわれる。牛はレンゲツツジを食べないため、草原一面がレンゲツツジの花畑になったという。1956(昭和31)年...

つつじが岡公園のつつじの写真

写真提供:つつじが岡公園

つつじが岡公園のつつじ ( 群馬県 館林市 )

館林駅の東方約4kmにある。「館林のつつじ」とはここのつつじのことで、俗に花山と呼ばれる城沼南岸一帯の丘陵地である。12.93haの敷地は、ヤマツツジをはじめ、キリシマツツジ・クルメツツジなど100余品種、約1万株のつつじが咲き誇る。  この公園のつつじは1605(慶長10)年、初代館林藩主の榊原康政*が側室「お辻」の霊を弔うためつつじを...

赤城南面千本桜の写真

写真提供:公益財団法人 前橋観光コンベンション協会

赤城南面千本桜 ( 群馬県 前橋市 )

三夜沢赤城神社の南東、標高430m~540mにある桜並木。近年一段と立派になり、県内有数の桜の名所となった。  樹齢60年近いソメイヨシノが市道に沿って約1,000本、延長約1.3kmにわたって咲く。満開時には桜のトンネルとなる。  桜まつり期間中(4月上中旬)は、郷土芸能・地元のグルメや特産品などのふれあい物産市や、ステージパフォーマ...

桜山公園の冬桜の写真

桜山公園の冬桜 ( 群馬県 藤岡市 )

藤岡市南東部の鬼石の西方、標高591mの桜山*山頂にある47haの自然公園。山頂付近の急斜面をうめる約5,000本の冬桜*は、1908(明治41)年3月に植栽されたもので、国の名勝・天然記念物に指定されている。雪化粧した武甲山などの山容を望んでのお花見は11月上旬~12月中旬。  山頂の碑文によると、1906(明治39)年、国有林野を村有の公園...

田島ケ原サクラソウ自生地の写真

写真提供:さいたま市教育委員会

田島ケ原サクラソウ自生地 ( 埼玉県 さいたま市 )

荒川にかかる秋ヶ瀬橋の南東、約4.1haの河川敷には、サクラソウの自生地の群落が見られる。荒川の氾濫の際、上流から流れ着いた種が繁殖したといわれ、古くからの名所であった。4月上旬が見ごろで、紅紫色の可憐な花を咲かせる。サクラソウのほかにも、ノウルシ、チョウジソウ、ヒキノカサなど様々な植物が生育しており、貴重な植物が残って...

権現堂の桜堤の写真

写真提供:権現堂公園管理事務所

権現堂の桜堤 ( 埼玉県 幸手市 )

1920(大正9)年、権現堂約6kmにわたって、3,000本の桜が植樹された。花見の名所として人気だったが、戦後になり伐採されてしまう。その後、1949(昭和24) 年に3,000本の桜が植樹され、現在は約 1,000 本が残り、大木に成長、見ごろになっている。

牛島のフジ 藤花園の写真

写真提供:有限会社 藤花園

牛島のフジ 藤花園 ( 埼玉県 春日部市 )

東武野田線藤の牛島駅から北へ徒歩10分のところの「藤花園」とよぶ個人宅にある。ノダフジの一種で、最古のものは1200余年といわれ、国の特別天然記念物になっている。根元から幹が幾本かに分岐し、根元の周囲9m、藤棚の面積700m2という巨木である。花房は1m前後だが最長のものは2m近くになる。敷地2haにこの種のものが2本(特別...

清雲寺シダレザクラの写真

写真提供:秩父市

清雲寺シダレザクラ ( 埼玉県 秩父市 )

札所29番長泉院から武州中川駅方面に800mほどいくと左手に清雲寺のサクラが見えてくる。寺の開創時の1446(文安3)年に植えられたという、目通り周囲2.72m、樹高15m、枝張り東西17m、南北13mのエドヒガンのシダレザクラの大樹は、満開時には、地上近くまで枝が垂れ、まるで花笠のようになる。

巾着田の曼珠沙華の写真

巾着田の曼珠沙華 ( 埼玉県 日高市 )

清流高麗川(こまがわ)が蛇行した形が「きんちゃく」の形に似ていることから、巾着田と呼ばれている。  昭和40年代後半に、巾着田の用地を当時の日高町が取得し、藪や竹林、あしに覆われた現地を整地したところ、9月頃一斉に曼珠沙華が咲き揃い、多くの方の関心を呼ぶようになった。曼珠沙華は、河川の増水等により流れてきた漂流物の中に...

吉高の大桜の写真

写真提供:印西市

吉高の大桜 ( 千葉県 印西市 )

吉高の大桜は、印西市吉高地区にある樹齢300年を超える孤高の一本桜(ヤマザクラ)である。樹高10.6m、根回り周囲6.85m、枝張最大幅25.8mで、開花の時期(4月上旬~中旬)にはピンク色の小山のような景観を見せる。  根元周囲は、所有者である須藤家の祭祀場(氏神)として周辺よりも1m程度小高く塚状に盛土されている。  通常、ソメイヨ...

麻綿原高原のアジサイの写真

写真提供:一般社団法人 大多喜町観光協会

麻綿原高原のアジサイ ( 千葉県 大多喜町 )

麻綿原高原は、大多喜町の南西部、鴨川市と君津市との境付近にある高原である。勝浦付近の海岸から蜿々と続く九十九里浜を一望でき、また房総の山々を望むことができる。  アジサイの咲く高原として知られる。「天拝園(てんぱいえん)」と名付けられた妙法生寺(みょうほうしょうじ)境内を中心に、2万株ものアジサイが高原の斜面を埋めて...

茂原公園のサクラの写真

茂原公園のサクラ ( 千葉県 茂原市 )

茂原公園は、茂原市のほぼ中央に位置する。開設は昭和の初期で、面積は約16万m2に及ぶ。公園内には、用水池として造られた弁天湖をはじめ、弁天堂、展望広場、遊歩道、美術館・郷土資料館などが配置されている。  また、約2,850本もの桜をはじめ、梅、ツツジ*、もみじ等の四季を通じて楽しめる様々な樹木が公園内に植えられて...

神奈川県立三ツ池公園のサクラの写真

写真提供:三ツ池公園

神奈川県立三ツ池公園のサクラ ( 神奈川県 横浜市 )

3つの池を中心に自然の起伏を利用した公園で、面積約30ha。江戸時代には灌漑用水として使われていた。園内は百樹の森と呼ばれるほど樹木が多く、春はサクラ、夏は新緑、秋は紅葉が楽しめる。木々の葉が落ちる冬には、3つの池に集まる冬鳥の観察が楽しめる。散策コースが整備されているほか、アスレチック、プール、野球場などの施設もある。

箱根旧街道杉並木の写真

箱根旧街道杉並木 ( 神奈川県 箱根町 )

屏風山の西麓、芦ノ湖湖岸近くに延びる箱根旧街道に残る杉並木。現在は約500m、元箱根から恩賜箱根公園まで続く。高さは30m程度、中には幹回り4mを超える大木が約400本残されている。  徳川家康が江戸幕府を開いた翌年の1604(慶長9)年に諸国の街道の両側に松や杉を植えたのが始まりで、1618(元和4)年幕府の命を受け、川越藩主・松平正...

将軍杉の写真

将軍杉 ( 新潟県 阿賀町 )

2000~2001(平成12~13)年度の環境省「全国巨樹巨木フォローアップ調査」スギの部で、屋久島の縄文杉(16.1m)を抜いて、日本一の太さとなった。樹齢約1400年、高さ約38m、幹回り19.31mで、国の天然記念物に指定されている。将軍杉の名称は、晩年をこの地ですごしたという平維茂に因んだもので、根元に余吾(よご)将軍維茂墓碑がある。 ...

村松公園のサクラの写真

写真提供:一般社団法人五泉市観光協会

村松公園のサクラ ( 新潟県 五泉市 )

村松公園は、1906(明治39)年10月に日露戦役記念として造られた。春に咲く約3,000本の桜は「日本さくらの名所100選」にも選ばれ、満開になる4月中旬には花見客で賑わう。9割近くがソメイヨシノで、ピンクの濃いヨウコウザクラや希少品種の穂咲彼岸八重桜などがある。

高田城址公園の桜の写真

写真提供:上越市役所

高田城址公園の桜 ( 新潟県 上越市 )

高田城址公園の桜は、旧陸軍第十三師団の入城を祝い、1909(明治42)年に在郷軍人会によって、2,200本の桜が植えられたのが始まり。現在は、園内とその周辺に約4,000本の桜がある。三重櫓と桜が約3,000個のぼんぼりの明かりに映え、お堀の水面にうつる様は、「日本三大夜桜」の一つに数えられている。桜の開花にあわせ開催される観桜会は、市...

護摩堂山あじさい園の写真

写真提供:田上町役場 産業振興課 商工観光係

護摩堂山あじさい園 ( 新潟県 田上町 )

護摩堂山の山頂付近に広がる「あじさい園」には、約3万株のアジサイが植えられていて、初夏になると西洋アジサイやガクアジサイなどの品種もあり多彩で、青、赤、紫、白の色とりどりの花が、訪れる人々を楽しませる。見ごろは、例年6月下旬から7月上旬で、開花期に合わせて「あじさいまつり」が行われる。

小山田ヒガンザクラ樹林の写真

写真提供:五泉市教育委員会

小山田ヒガンザクラ樹林 ( 新潟県 五泉市 )

江戸時代から知られている桜の名所で、その美しさに良寛の弟橘由之をはじめ、多くの文人が花見に来訪した記録が残る。サクラ並木は、寛永年間(1850年)ころ、旧川東村(現、五泉市)の斎藤源左衛門が衰えの見えた桜を補植、整備したと伝えられ、当時、サクラ並木は1,000本を数えたと言われる。このころ訪れた頼三樹三郎*は「花の吉野にまさ...

花桃の里、はなもも街道の写真

写真提供:株式会社阿智昼神観光局

花桃の里、はなもも街道 ( 長野県 阿智村 )

長野県南部飯田市に隣接する阿智村の月川温泉にある「花桃の里」、飯田市から南木曽町の妻籠宿に至るまでの国道256号線の「はなもも街道」などに花桃が植えられており、4月上旬から5月上旬まで様々な地域で開花する。  1922(大正11)年電力会社の社長であった福沢桃介(福沢諭吉の娘婿)がドイツのミュンヘンで咲く三色の花桃を見かけ、その...

高遠のサクラの写真

写真提供:(一社)伊那市観光協会

高遠のサクラ ( 長野県 伊那市 )

高遠は伊那市の東部。四方を山に囲まれたわずかな平地に民家が密集している。高遠城は明治維新までは内藤氏3万3,000石の城下町で、南信地方の中心であった。  高遠城は築城技術に武田流兵法を取り入れた堅固な城であったが、明治維新時に藩校進徳館を残して本丸御殿や門、橋など城内の建物はすべて取り壊され、民間に払い下げとなり、1875...

アルプス公園のサクラの写真

アルプス公園のサクラ ( 長野県 松本市 )

アルプス公園は松本市街地の北西部の丘陵にあり、標高750~800m前後に位置し広大な敷地71.1haを持つ、1974(昭和49)年に開園した総合公園である。城山公園の北の尾根続きに位置している。 西に北アルプス連峰や安曇野が一望でき、東には美ヶ原と松本市街を望むことができる。 展望台のある「山と自然博物館」、小さな動物園「小鳥と小動物の...

霧ヶ峰のニッコウキスゲの写真

霧ヶ峰のニッコウキスゲ ( 長野県 諏訪市 / 長野県 茅野市 / 長野県 下諏訪町 / 長野県 長門町 )

諏訪市の北東部、大門峠から鷲ヶ峰(わしがみね)の間に、ゆるやかな起伏をもつ高原が3,000haにわたってつづいている。最高峰の車山は標高1925mの火山でいくつかの断層が発達し、車山湿原、踊場湿原(池のくるみ)、八島ヶ原湿原と3つの湿原を生んだ。  この草原に7月になるとニッコウキスゲが咲き誇る。ニッコウキスゲ(日光黄菅)は草丈40...

白馬連山高山植物帯の写真

白馬連山高山植物帯 ( 長野県 白馬村 / 富山県 朝日町 / 富山県 黒部市 / 新潟県 糸魚川市 )

北アルプス北東部、主峰白馬岳(しろうまだけ)(2932m)とその南に杓子岳(しゃくしだけ)(2812m)、白馬鑓ケ岳(はくばやりがたけ)(2903m)の3つのピークが並び、白馬三山と呼ばれている。白馬の名は山頂北部の三国境の南東面に黒く馬の雪形が現れ、これをめやすに苗代を作るところから、苗代馬(なわしろうま)、代馬(しろうま)といわ...

カヤの平のブナ林の写真

写真提供:(一社)木島平村観光振興局

カヤの平のブナ林 ( 長野県 木島平村 )

上信越高原国立公園の中心志賀高原の北、高標山(たかびょうやま)東麓、標高約1,400~1,700mの広大で秘境的な高原にブナの原生林が広がる。山ノ内町の奥志賀から野沢温泉村に至る60km以上の奥志賀林道(北信州もみじわかばライン)が続いており、その途中にあるカヤノ平には、樹齢200年を超す大木のブナがうっそうと茂る。  カヤの平には...

根尾谷淡墨ザクラの写真

写真提供:(一社)岐阜県観光連盟

根尾谷淡墨ザクラ ( 岐阜県 本巣市 )

樽見鉄道樽見駅から徒歩約15分の淡墨公園にある。地元では、継体(けいたい)天皇お手植え*と伝わり、樹齢1500余年といわれるエドヒガンザクラで、高さ17.3m、幹囲9.4m、枝張り東西22.4m、南北24.2m。幹からは東・北・西南にそれぞれ大枝が出ており、幹基部には各所に大きなこぶがある。  淡いピンクのつぼみが、満開になれば白に、そして...

荘川桜の写真

写真提供:(一社)岐阜県観光連盟

荘川桜 ( 岐阜県 高山市 )

東海北陸道荘川ICの北約9.1km、御母衣(みぼろ)ダム湖岸の国道156号線沿いの中野地内「荘川桜公園」に、2本の大きなサクラが並び立っている。ともに樹高約20m、目通り幹囲約6m、樹齢約500年余の老桜で、種類はアズマヒガンサクラ。元々は、ダム湖の湖底に沈んだ集落の寺にあった木を、ここに移植したものである。例年4月下旬~5月上旬に薄い...

いとしろ大杉の写真

いとしろ大杉 ( 岐阜県 郡上市 )

東海北陸自動車道の白鳥ICから約60分。郡上市白鳥(しろとり)町石徹白地区の白山中居(はくさんちゅうきょ)神社の北、福井県・石川県との県境近くの白山登山道登り口にあり、推定樹齢1800年以上、高さ25m、幹周14mを誇る巨木である。大人12人が手をつないでやっと囲めることから、別名を「12抱えの大杉」とも呼ばれている。大杉は標高1,00...

新境川堤のサクラの写真

写真提供:(一社)岐阜県観光連盟

新境川堤のサクラ ( 岐阜県 各務原市 )

名古屋鉄道各務原(かかみがはら)線「市民公園前駅」の西側を流れる新境川の両岸には、サクラ並木が約1,000本以上、約4kmにわたり続いている。地元出身の歌舞伎役者市川百十郎*が、1931(昭和6)年の境川放水路(現・新境川)完成を記念してソメイヨシノの苗木を寄贈したことから、「百十郎(ひゃくじゅうろう)桜」という粋な名で呼ばれて...

千本松原の写真

千本松原 ( 岐阜県 海津市 )

木曽川・長良川・揖斐川の3河川は、濃尾平野を貫流した後、下流の河口部ではほとんど同一地点に集まって海に注いでいる。これらの3つの川を総称して「木曽三川(きそさんせん)」という。  古くから木曽三川は、下流部で合流・分流を繰り返し、大雨が降ると川から水があふれ出し大きな水害を起こしていた。これを防ぐため、木曽・長良川と...

狩宿の下馬ザクラの写真

狩宿の下馬ザクラ ( 静岡県 富士宮市 )

JR身延線富士宮駅の北9km、国道139号から西に入った、井出館*1の門前にある。富士山の南面の裾野に自生する樹齢800年余りの赤芽白花山桜(アカメシロハナヤマザクラ)*2で、シロハナヤマザクラの変種の巨木。若葉は赤色、花は初め淡紅色、後に白色となる。  源頼朝が富士巻狩*3のとき馬を繋いだと伝えられ、頼朝下馬桜、駒止桜、駒繋桜等の...

東海道の松並木の写真

東海道の松並木 ( 静岡県 浜松市 / 静岡県 湖西市 )

JR東海道本線舞阪駅から南へ200mほどの旧東海道にある。この松並木は1604(慶長9)年徳川家康の命*1により街道の整備が進み、一里塚や街道筋の両側に松(宿、街道によっては杉、榎など)の植栽が行われたのが始まりと言われている。この舞阪宿でも正徳年間(1711~1716年)には宿場の東はずれ(見付石垣)から東海道を東に向かい、8町40間(...

河津ザクラの写真

写真提供:河津町

河津ザクラ ( 静岡県 河津町 )

伊豆急行河津駅から南西に約250m、河津川沿いの約3kmの両岸に850本ほどの河津ザクラの並木が続く。河津町全体では約8,000本の河津ザクラが植えられている。  河津ザクラは早咲きサクラで、花は直径約3cm、淡紅色で、葉が展開する前に咲く。果実は径1cmほどの黒紫色の球形。河津ザクラは早咲きオオシマザクラ系とヒカンザクラ系の自然交配種...

爪木崎のスイセンの写真

爪木崎のスイセン ( 静岡県 下田市 )

伊豆急行下田駅から東南へ約6km、須崎半島の東南端に爪木崎がある。須崎半島は長い歴史の中で隆起と海食を繰り返し、4段の隆起海岸段丘となっている。爪木崎付近では、1段目は浜に続く段丘が池の段と呼ばれ、2段目は白い灯台のある台地、3段目が須崎半島自体、4段目は下田市街の東にある寝姿山へと続く。  その爪木崎の先端、2段目の燈台下...

下田公園のアジサイの写真

下田公園のアジサイ ( 静岡県 下田市 )

下田公園は伊豆急下田駅から南へ約1km、小田原北条氏が築城した下田城址*1にある。下田港に臨む小高い丘が自然公園となっており、マツ・サクラ・アジサイ・ツバキ・ツツジの中を散策路が通じている。  とくに6月には園内の斜面に300万輪のアジサイが咲き、「クロジクセイヨウアジサイ」「ウズアジサイ」など100種以上を見ることができる。...

加茂の大クスの写真

加茂の大クス ( 徳島県 東みよし町 )

JR徳島線阿波加茂(あわかも)駅の北東780mほど、周辺が水田と芝生園地のところにある。樹齢は源平の時代からの約1000年と推定されているが、昭和に入って、周辺の宅地開発や農地開発により樹勢が低下。落雷や風雨により、大枝の欠損もあり、1970(昭和45)年頃から住民による保護対策が始まる。その結果、樹勢は回復し、すばらしい枝張りや...

紫雲出山のサクラの写真

紫雲出山のサクラ ( 香川県 三豊市 )

紫雲出山は香川県三豊市、瀬戸内海に突き出た荘内半島のほぼ中央部にある標高352mの山。荘内半島には浦島伝説の地がいたるところにあり、紫雲出山は浦島太郎が玉手箱を開け、出た白煙が紫色の雲になって山にたなびいたことから名づけられたといわれる。  山頂近くまで車で行くことができ、山頂の展望台からは瀬戸内海の多島美が見渡せる。...

武丈公園のサクラの写真

武丈公園のサクラ ( 愛媛県 西条市 )

武丈公園はJR伊予西条駅の南、ひうち灘にそそぐ加茂川(かもがわ)沿いの市民公園にある桜の名所で、背後に標高196mの八堂山(はちどうやま)を控えた眺めは「四国の小嵐山」と称えられるほどで、約1,500本の桜並木は愛媛県有数である。彼岸桜(ヒガンザクラ)や染井吉野(ソメイヨシノ)などの桜並木が加茂川に沿って続き、ロケーションの素...

杉の大スギ(八坂神社境内)の写真

杉の大スギ(八坂神社境内) ( 高知県 大豊町 )

日本における代表的な杉の古木のひとつ。八坂(やさか)神社の境内に立つ。根本が合着した2本が寄り添っているような形状のいわゆる「夫婦杉」で南大杉の樹高が約60m根回り約20m、北が樹高57m根回り約16.5m。  1894(明治27)年の国道32号開通以降、馬車や人力車交通時代の宿駅であった杉のまちの大杉は知名度を増した。大正期に内務省天然...

犬ヶ岳のツクシシャクナゲの写真

犬ヶ岳のツクシシャクナゲ ( 福岡県 豊前市 )

犬ケ岳は豊前市の南方、大分県との県境付近に位置する標高約1,130mの山で、一帯は高山植物の宝庫。尾根沿いのブナ林帯に淡いピンク色のツクシシャクナゲが自生する。「犬ヶ岳ツクシシャクナゲ自生地」が国の天然記念物に指定されている。

西公園のサクラの写真

写真提供:大濠・西公園

西公園のサクラ ( 福岡県 福岡市 )

福岡市のほぼ中央、丘陵地にあり、古くから博多湾を望む景勝地。展望台からは博多湾・志賀島などが一望に収められる。黒田長政の福岡移封と同時に、この地に東照権現を守護神として祭り、以降、霊山として知られた場所であり、敷地内には黒田孝高・長政を祭る光雲神社や、徳富蘇峰の詩碑など史跡もある。  園内は桜の名所で、福岡県で唯一...

秋月杉の馬場通りの桜の写真

写真提供:朝倉市商工観光課

秋月杉の馬場通りの桜 ( 福岡県 朝倉市 )

杉の馬場とは秋月城跡へと続く道で、かつて杉の大樹があり、藩政時代にはここで武士たちが馬の調教をしていた場所であったことから、こう呼ばれるようなった。  桜は、日露戦争の戦勝記念に植え変えられたものといい、ソメイヨシノが、およそ500mにわたって並ぶ。その数約200本で、3月下旬~4月上旬の開花シーズンともなれば多くの人が訪れ...

柳坂曽根のハゼ並木の写真

写真提供:公益財団法人 久留米観光コンベンション国際交流協会

柳坂曽根のハゼ並木 ( 福岡県 久留米市 )

耳納連山北麓、谷川の高曽根川沿いに、南北約1.2kmにわたってつづく江戸時代に植えられた並木。久留米市荘島町生まれで明治時代に活躍した洋画家の青木繁が、「わが国は 筑紫(つくし)の国や 白日別(しらひわけ) 母います国 櫨多き国(はじおほきくに)」と詠んだことでも知られる。1964年(昭和39)年5月には県の天然記念物にも指定さ...

御船山のツツジの写真

御船山のツツジ ( 佐賀県 武雄市 )

御船山の南西麓にある。鍋島家の別荘跡で、その庭園は第28代藩主茂義が1852(嘉永5)年に京都より絵師を招いて計画を書かせ、3年の歳月を費して造園した。桜・ツツジ・藤・シャクナゲなどが見られる。ことに5万株(20万本)もあるツツジがピンクや白い花をつける4月末から5月にかけてがみごと。

川古のオオクスの写真

川古のオオクス ( 佐賀県 武雄市 )

市の北、若木町川古の日子神社にある。樹齢3,000年以上といわれ、樹高25m、根回り33m、枝張りは東西・南北27mもある巨木。幹の空洞に稲荷を祭る。国の天然記念物。

見帰りの滝のアジサイの写真

写真提供:一般社団法人 唐津観光協会

見帰りの滝のアジサイ ( 佐賀県 唐津市 )

相知町の北方、伊岐佐の山間にある落差約100mの滝で、アジサイと紅葉期の景観は絶景となる。標高887mの作礼山に源を発する伊岐佐川にあり、昔から川魚も多く生息し、アユ釣りができる。滝と下流の周辺に約50種・4万株のアジサイが植えられており、1988(昭和63)年以降、毎年6月に「見帰りの滝アジサイ祭り」が催される。  滝のすぐ側に駐...

小城公園のサクラの写真

写真提供:小城市役所

小城公園のサクラ ( 佐賀県 小城市 )

小城駅の北300mにある。小城藩初代藩主・鍋島元茂と2代・直能が造った名庭園・自楽園と蛍川を公園に整備した。3月下旬には約3,000本の桜が、5月上旬には約2,500本のツツジ・藤が咲き誇り花見客の目を楽しませる。  小城公園自体は1875(明治8)年、佐賀県で最初の公園に指定された。園内には、小城藩主別邸跡や、7代藩主・直愈が建立した小...

霧島山のミヤマキリシマの写真

写真提供:霧島市

霧島山のミヤマキリシマ ( 宮崎県 えびの市 / 鹿児島県 霧島市 / 宮崎県 他 )

樹高は1mほど。ツツジの一種で九州各地の高山に生息する。紫紅色、桃色、薄紅色の花をつける。命名は日本を代表する植物学者の牧野富太郎博士。1909(明治42)年に霧島へ新婚旅行に訪れた折に発見した。 開花時期は、高千穂河原(たかちほがわら)が5月下旬、韓国岳(からくにだけ)山頂が6月上旬。

えびの高原のミヤマキリシマの写真

写真提供:宮崎県えびの市観光協会

えびの高原のミヤマキリシマ ( 宮崎県 えびの市 )

えびの高原は、霧島連峰を構成する、韓国岳(からくにだけ)、甑岳(こしきだけ)、白鳥山(しらとりやま)などに囲まれた標高約1,200mに位置する高原。高原北部には不動池や六観音御池(ろっかんのんみいけ)、白紫池(びゃくしいけ)などの火口湖がある。「えびの」の名称は、韓国岳山麓の硫黄山(いおうやま)から噴出する亜硫酸ガスによ...

綾の照葉樹林の写真

綾の照葉樹林 ( 宮崎県 綾町 )

綾の照葉樹林*は宮崎県のほぼ中央に位置する。大淀川の支流・綾北川(あやきたがわ)、綾南川(あやみなみがわ)の上流にあり、そのエリアは綾町をはじめ、小林市、国富町(くにとみちょう)、西都市(さいとし)、西米良村(にしめらそん)に広がる。約2,500haの広大な面積をもち、日本最大級の原生的な照葉樹林である。森には長さ250m、高...

青島の亜熱帯性植物群落の写真

青島の亜熱帯性植物群落 ( 宮崎県 宮崎市 )

青島付近は近海に黒潮が流れ、かつ温暖な気候で降雨量も多く、島内には亜熱帯性植物が繁茂する。自生植物は197種。熱帯及び亜熱帯性植物は27種におよぶ。代表的な植物はビロウで、その数4,000本以上。最高樹齢は300年を超えるものもあるとされる。  1952(昭和27)年3月29日に特別天然記念物に指定。

内海のヤッコソウの写真

内海のヤッコソウ ( 宮崎県 宮崎市 )

ヤッコソウ科の1年草。青島の南約7km、野島神社裏のシイの雑木林が発生地。シイの根に寄生する寄生植物の珍種で、外形が奴人形に似ていることが名の由来。1952(昭和27)年、特別天然記念物指定。花茎の高さ5~7cmほどで、葉は鱗片状で長さ約1.5cmのものが5、6片ほど付く。花期は11月ごろ。

フェニックス・ワシントンヤシ並木(別名ワシントニアパーム)の写真

フェニックス・ワシントンヤシ並木(別名ワシントニアパーム) ( 宮崎県 宮崎市 )

宮崎市の街路や公園に植えられているフェニックスは、アフリカのカナリー島が原産。幹が太く、羽状の複葉は3~4mに達する。葉柄の基部に長い刺があり、葉は強靭で全体は濃緑色。病害虫に対する耐性が強く、寿命が長いため、「不死鳥」を意味するその名が付けられた。大正初期、宮崎市の天神山公園に植えられたのが最初。宮崎県の県の木である...

県庁楠並木通りの写真

県庁楠並木通り ( 宮崎県 宮崎市 )

宮崎県庁前にある楠並木通り。その名の通り、楠の巨木が立ち並ぶ通り。樹齢100年を超えるとされる楠の巨木が道を覆うように数十本続いている。毎月第1・3日曜には「いっちゃが宮崎・楠並木朝市」が開催され、多くの人で賑わう。

都井岬ソテツ自生地の写真

都井岬ソテツ自生地 ( 宮崎県 串間市 )

都井岬の南端の一角、御崎神社内およびその周辺の一帯に亜熱帯植物であるソテツ*が約3,000本自生している。中国南東部から南西諸島を経て都井岬まで分布する種で、当地が北限。1952(昭和27)年3月に「都井岬のソテツ自生地」として国の天然記念物に指定された。

蒲生のクスの写真

蒲生のクス ( 鹿児島県 姶良市 )

樹齢1500年以上と推定される日本一大きなクス。蒲生八幡神社の境内に堂々とした姿を誇っている。根回り33m、幹回り24.2m、樹高33m。幹の西側に人が入れるほどの開口があり、内部には約8畳分の空洞ができている。幹が空に向かって大きく張り出し、枝葉がよく茂っていて壮観だ。  蒲生八幡神社は1123(保安4)年、蒲生院の領主であった蒲生上...

忠元公園のサクラの写真

写真提供:公益社団法人 鹿児島県観光連盟

忠元公園のサクラ ( 鹿児島県 伊佐市 )

小高い丘にある忠元公園の敷地を囲むように、約700本のサクラが植えられている。この公園には芝生広場、展望台、チビッコ広場、遊歩道が整備されており、市民の憩いの場となっている。3月下旬から4月上旬にかけてサクラが満開になるころには、千数百個の提灯が灯り、夜桜見物の花見客でにぎわう。  公園内には島津家随一の武将、新納忠元(...

千本イチョウの写真

千本イチョウ ( 鹿児島県 垂水市 )

園主である中馬夫妻*が30年をかけて植えたというイチョウが、季節になると黄金色に染まり人々を魅了する垂水市の名所。先代から受け継いだ山を開墾し、夫妻が植えたイチョウは1,200本以上になる。

坊津町のソテツの写真

坊津町のソテツ ( 鹿児島県 南さつま市 )

沖縄から奄美大島にかけて自生する亜熱帯植物、ソテツ。自生地の北限は九州の南端、薩摩半島および大隅半島の南部の海岸を望む岩地である。南さつま市坊津町、指宿市山川、肝属郡(きもつきぐん)南大隅町佐多・肝付町(きもつきちょう)内之浦に自生しているソテツが国の天然記念物に指定されている。  薩摩半島の西南端に位置する南さつ...

屋久島の森の写真

写真提供:ネイチャーガイドオフィス まなつ

屋久島の森 ( 鹿児島県 屋久島町 )

屋久島は鹿児島の南方、九州本土最南端佐多岬から南南西約60kmの洋上に位置する、ほぼ円形をした島。周囲約130kmで、その9割が森林。九州最高峰の標高1,936mの宮之浦岳をはじめ1,000m以上の高峰が40座以上あり、八重岳とよばれるほど山が連なる。  島の土台となっているのは、砂岩や泥岩などの堆積岩が重なった日向層群(熊毛層群)とよば...

縄文杉の写真

写真提供:ネイチャーガイドオフィス まなつ

縄文杉 ( 鹿児島県 屋久島町 )

胸高周囲16.4m、樹高25.3m、確認されている屋久杉の中でも最大級の老大木。1966(昭和41)年に島の役場職員により発見された。荒川登山口から約8kmのトロッコ道を歩き、約3kmの登山道を登りたどり着く、標高1,300mの地点にある。途中、登山道に入り約600mで、ウィルソン株がある。縄文杉の推定樹齢は2200年から7200年まで諸説ある。根の踏み...

弥生杉の写真

弥生杉 ( 鹿児島県 屋久島町 )

樹高26m、樹周8.1m。白谷雲水峡の一角にあり、付近では最大の屋久杉。推定樹齢は3000年。上部の枝分かれの様子や複雑な幹の形などから、木材としては向かないと江戸時代に切り残された代表的な屋久杉といえる。屋久杉にしては、比較的標高の低い位置にある。

紀元杉の写真

写真提供:ネイチャーガイドオフィス まなつ

紀元杉 ( 鹿児島県 屋久島町 )

標高約1,200mの町道淀川線(通称安房林道)にあり、屋久島で唯一、車窓から見ることができる屋久杉。樹高19.5m、胸高周囲8.1m、推定樹齢約3000年。ヒノキ、ヤマグルマ、アセビ、ヤクシマシャクナゲ、ナナカマドなどの植物が紀元杉に着生し、大きく育っている。根張りを保護するため、周囲は木製デッキが整備されている。

ウイルソン株の写真

写真提供:ネイチャーガイドオフィス まなつ

ウイルソン株 ( 鹿児島県 屋久島町 )

推定樹齢2000~3000年、江戸時代に木材用に切り倒されたといわれている屋久杉の大株。1914(大正3)年に屋久杉を調査し、大株を紹介したアメリカの植物学者ウィルソン博士にちなんで名付けられた。根回り32.5mの切株の中は10畳ほどの広さの空洞になっていて、泉が湧きだし、小さな流れをつくっている。付近はモミ、ツガの針葉樹、ヒメシャラ...

住用のマングロ―ブ林の写真

写真提供:公益社団法人 鹿児島県観光連盟

住用のマングロ―ブ林 ( 鹿児島県 奄美市 )

マングローブは熱帯・亜熱帯の河口汽水域に生育する耐塩性植物の総称であり、それによって形成される林のことをマングローブ林という。  奄美空港から車で約70分南下した奄美市住用町に広がるマングローブ林は、住用川と役勝川(やくがちがわ)が合流する地帯にあり、沖縄県西表島に次いで日本で二番目に大きい。構成種はオヒルギとメヒル...

金作原原生林の写真

写真提供:公益社団法人 鹿児島県観光連盟

金作原原生林 ( 鹿児島県 奄美市 )

奄美市名瀬の市街地から車40分ほどのところにある原生林。イタジイ、イジュ、ヒカゲヘゴなどの亜熱帯特有の植物を観察しながら林道を歩くことができる。ルリカケスなど奄美の固有種である貴重な生物に出会えることも。  金作原原生林では、貴重な自然環境の保全のため、2019(平成31)年2月から「奄美群島認定エコツアーガイド(有料)」の...

湯湾岳の照葉樹林の写真

写真提供:宇検村役場観光課

湯湾岳の照葉樹林 ( 鹿児島県 宇検村 / 鹿児島県 大和村 )

湯湾岳は標高694m。奄美群島の最高峰だ。山頂一帯にはミヤマシロバイ、ミミズバイなどハイノキ属の樹木が4種も出現するなど注目すべき特徴をもった低木林が発達しており、貴重な亜熱帯性の照葉樹林として保護されている。  7合目付近にある宇検村の「湯湾岳公園」までは車で行くことができる。「湯湾岳公園」には展望台があり(2019(令和...

安木屋場のソテツ・バショウ群生地の写真

写真提供:龍郷町

安木屋場のソテツ・バショウ群生地 ( 鹿児島県 龍郷町 )

奄美大島の龍郷町、今井崎の西側に位置する安木屋場集落。集落の背後に控える神山「オダキ」の斜面に、ソテツとイトバショウの群落がある。  ソテツもイトバショウも島人の暮らしに深く関わってきた植物だ。イトバショウは芭蕉布の原料として、ソテツは実や幹のでんぷんを水でさらして毒を抜き、救荒食物として昔から島の人の命を支えてき...

名護のひんぷんガジュマルの写真

名護のひんぷんガジュマル ( 沖縄県 名護市 )

国道58号から名護城公園方面へ300mほど入った、名護市道路の中央にそびえる推定樹齢300年以上のガジュマルの木。国指定天然記念物。  名護市を象徴する名木。このガジュマルの隣に立つ石碑「三府龍脉碑」の形がヒンプン(屋敷の前庭と母屋の間に立てるついたて)のように見えることから、地元では「ヒンプンシー(ひんぷん石)」とも呼ばれ...

仲間川のマングローブ(西表島)の写真

仲間川のマングローブ(西表島) ( 沖縄県 竹富町 )

仲間川は、島の中南部、御座(ござ)岳から密林を蛇行して東海岸まで流れる、西表島で第二の川。河口付近には大富集落がある。日本最大規模のマングローブが広がる下流域から、ヒカゲヘゴやイタジイなどの亜熱帯性植物が繁茂する上流まで、流域一帯が緑濃い自然の姿をとどめている。森の巨人たち100選に選ばれた迫力ある板根をもつ「仲間川の...

古見のサキシマスオウノキ(西表島)の写真

古見のサキシマスオウノキ(西表島) ( 沖縄県 竹富町 )

サキシマスオウノキはマングローブの湿地やその周辺に生息することが多い、アオギリ科の常緑高木。高さ5~15m、時に25mに達するものもある。特徴は板根(ばんこん)と呼ばれる板状の根で、その根の高さが3m以上になるものもある。奄美大島が北限で、南アジアに分布する。  西表島東部の古見の原生林には、樹高10mから15mほどのサキシマスオ...

西表島のサガリバナ(西表島)の写真

西表島のサガリバナ(西表島) ( 沖縄県 竹富町 )

サガリバナは海岸や川岸の湿潤なところに生息する、高さ10mほどになる常緑の小高木。葉は楕円形で長さ30cmくらいになる。花は白や淡い紅色で、桃色をした多数の雄しべが房状になって下がる。雄しべは20~60cmになる。開花時期は6~10月頃で、最盛期は6~7月。夕方から開き始め、明け方に落ちる。花は甘い香りを放つ。  西表島では浦内川や...

やんばるの森の写真

写真提供:やんばる学びの森

やんばるの森 ( 沖縄県 国頭村 / 沖縄県 大宜味村 / 沖縄県 東村 )

沖縄島北部の国頭村、大宜味村、東村を含む通称「やんばる」地域。「山々が連なり森の広がる地域」を意味するこのエリアは、世界的にも貴重な自然の宝庫である。森林率が80%以上で、南北約23km、東西約12kmの日本の総面積のわずか0.1%の範囲の中に、多くの固有動植物、稀少動植物が生息している。2016(平成28)年には、やんばるの陸地と海...

久米島の桜並木(久米島)の写真

写真提供:一般社団法人 久米島町観光協会

久米島の桜並木(久米島) ( 沖縄県 久米島町 )

久米島を代表するサクラの名所は、「アーラ林道」と「だるま山園地」の2カ所。アーラ林道は島の南側、儀間集落と島尻集落を結ぶアップダウンのある林道で、4kmの道のりの両側を約1,500本のサクラが彩る。島の中央西寄りに位置するだるま山園地は、公園内およびその近隣の池のまわりなどに500本以上のサクラが植えられている。  いずれも種...

ヒナイ川のマングローブ(西表島)の写真

ヒナイ川のマングローブ(西表島) ( 沖縄県 竹富町 )

仲間川、浦内川とともに、原生的な天然林が保存されていることから自然休養林に指定され、風致景観の維持対象になっている、西表島北西部のヒナイ川。周辺にはマングローブをはじめ貴重な亜熱帯性植物が生育している。  陸と海のフィルターとなって、赤土や泥が海に流れ込むのを防ぎ、また荒い波で海岸が削られるのを防ぐ役目を果たすマン...

慶佐次湾のマングローブの写真

慶佐次湾のマングローブ ( 沖縄県 東村 )

沖縄本島北部の東側に位置する東村を流れる慶佐次川の河口、慶佐次湾岸に広がるヒルギ(マングローブ)群落は沖縄本島では最大規模で、国の天然記念物に指定されている。ヒルギとは、熱帯から亜熱帯の、海水と淡水が混ざりあう河口の汽水域に生息する植物の総称で、マングローブとも言う。過剰な塩分を排泄できる特性をもっていて、満潮時に...

八重岳のサクラの写真

写真提供:垂見健吾

八重岳のサクラ ( 沖縄県 本部町 )

八重岳は、本部町と名護市の境に位置する標高453mの麗峰。県道84号の八重岳入口から山頂まで道路が整備されており(約4km)、この道沿いがサクラの並木になっている。もっとも多く見られるのはリュウキュウカンヒザクラ。濃いピンク色の花がうつむきがちに咲く。八重岳一帯にはおよそ7,000本のリュウキュウカンヒザクラが植えられている。 ...

名護のサクラの写真

写真提供:名護中央公園管理事務所

名護のサクラ ( 沖縄県 名護市 )

沖縄本島北部の玄関口、名護の市街地は、毎年1月末~2月にかけてサクラを目当てに県内外から訪れる人たちでにぎわう。その中心となるのが市街地の南東約1km、名護岳の麓に広がる名護城(なんぐすく)公園(名護中央公園)。ここは県内随一のサクラの名所で、「日本の桜の名所100選」にも選ばれている。南口の駐車場から名護神社までの石段や...