武丈公園のサクラぶじょうこうえんのさくら

武丈公園はJR伊予西条駅の南、ひうち灘にそそぐ加茂川(かもがわ)沿いの市民公園にある桜の名所で、背後に標高196mの八堂山(はちどうやま)を控えた眺めは「四国の小嵐山」と称えられるほどで、約1,500本の桜並木は愛媛県有数である。彼岸桜(ヒガンザクラ)や染井吉野(ソメイヨシノ)などの桜並木が加茂川に沿って続き、ロケーションの素晴らしさに加えて、100余種という品種の多さでも注目されている。
 武丈の桜は1835(天保6)年頃、明神木村(現西条市)の庄屋 加藤定右衛門が植えたのに始まり、この地に隠居所を建てて武丈庵と名づけ、彼の植えた桜が武丈桜と呼ばれたことから武丈の地名がおこったといわれている。
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みどころ

武丈公園は春のお花見など、四季を通じて自然を楽しむことができ、西条市民の憩いの場となっている。約100種1,500本の桜が咲く桜の名所で、加茂川に架かるメロディー橋(伊曽の橋)からの眺めは特にすばらしい。また、桜の木の下にたたずむと、加茂川の清流のはるか遠くに、西日本最高峰で標高1,982mの石鎚山を眺めることができる。
 武丈公園の南に隣接する八堂山の山頂では、1967(昭和42)年に弥生時代の住居や倉庫の跡が発見され、その後、西条市八堂山公園計画により遊歩道が建設されるとともに、沿道に桜が植樹されている。