定禅寺通のケヤキ並木じょうぜんじどおりのけやきなみき

ケヤキは宮城県の県木、仙台市の市木になっている。「杜(もり)の都*・仙台」では、ケヤキを街路樹として植栽している通りがあり、なかでも定禅寺通のケヤキ並木は、緑美しい風格あるものになっている。
 地下鉄南北線勾当台公園駅を出てすぐの勾当台公園から西公園を結ぶ約700mの定禅寺通には、4列の美しいケヤキ並木があり、「日本の道100選」、「杜の都・仙台 わがまち緑の名所100選」にも選ばれている。1958(昭和33)年に植樹されたケヤキは、60年以上の時を刻みながら仙台の発展とともに風格ある並木景観を呈するまでに成長し「杜の都・仙台」のシンボルになっている。通りを貫く中央緑道には、イタリアの著名な彫刻家が制作した彫刻作品もあり、芸術に親しめるまちなかの憩いの空間となっている。
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みどころ

定禅寺通には二大イベントがある。一つは毎年9月に開催される「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」。1991年(平成3年)に誕生し、プロ、アマ、年齢問わず、演奏したいグループを募集する。会場は市内数カ所に分かれ、ストリート・ジャズ・フェスティバルにおいての参加者数は日本最大である。2024年(令和6年)は2日間で600以上のグループが参加し、約70万人の観客が訪れた。
 もう一つは毎年12月に開催される仙台の冬の風物詩「SENDAI光のページェント」。1986年(昭和61年)に「冬の仙台を明るくしたい」「杜の都を光の都へ」という思いから誕生した。2024年(令和6年)は12月6日~12月25日の20日間開催され、115本のケヤキに約45万球のLEDが使用され、冬の仙台を彩った。
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補足情報

*杜の都:仙台市の愛称。1909(明治42)年、仙台の観光案内書での「森の都」の表記が、文献においての初出である。1916(大正5)年、仙台の歴史書で「杜の都」の表記。1970(昭和45)年、「公害市民憲章」で「杜の都」を使用し、以降、公文書では「杜の都」に統一する。
関連リンク 仙台市(WEBサイト)
参考文献 仙台市(WEBサイト)
旅東北(東北観光推進機構)(WEBサイト)

2025年07月現在

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