紀元杉きげんすぎ

標高約1,200mの町道淀川線(通称安房林道)にあり、屋久島で唯一、車窓から見ることができる屋久杉。樹高19.5m、胸高周囲8.1m、推定樹齢約3000年。ヒノキ、ヤマグルマ、アセビ、ヤクシマシャクナゲ、ナナカマドなどの植物が紀元杉に着生し、大きく育っている。根張りを保護するため、周囲は木製デッキが整備されている。
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みどころ

紀元杉の先端は枯れているものの全体としては生命力があり、老木の貫禄にあふれている。ヒノキをはじめ着生している植物が多く、また大きく育っているのも特徴的で、紀元杉を彩るヤクシマシャクナゲやナナカマドなど着生した植物の開花や紅葉との組み合わせなど、季節ごとの変化も楽しめる。紀元杉は車で近くまで行くこともできるので、トレッキングで屋久杉を見に行くのが難しい人にもおすすめ。その場にたたずめば、3000年もの長い年月を生きてきた屋久杉を間近で見られるありがたさを強く感じ、樹木から英気を与えられる。