芝ざくら滝上公園シバザクラタキノウエコウエン

芝ざくら滝上公園は滝上町の小高い丘を中心にした公園。1954(昭和29)年の洞爺丸台風の被害により公園内の桜の木が壊滅状態になった。これを受けて当時の公園管理者が1957(昭和32)年にお寺の境内に咲いていたシバザクラをミカン箱一つ分譲り受け、公園に植えたのが芝ざくら公園の発端である。1959(昭和34)年に、管理者の友人が町長になったことを契機に芝ざくら公園としての造成が始まり、行政や住民らによって根分け増殖が行われ、現在では10万m2の日本国内最大級の面積を誇る公園となった。桜の木がある花見の名所でもある。
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みどころ

シバザクラによって、5月上旬から6月上旬にかけて山肌がピンク色に染まる。シバザクラが広がる中を続く遊歩道を歩きながら間近で見ることができる。公園には広い駐車場が整備され、売店などもあり気軽に訪問することができる。ここの特徴の一つは、シバザクラを植え、整備が拡充していく経緯だろう。案内板で紹介されているので目を通すと良い。また、公園からは町の中心街を俯瞰することができる。逆に町中からも小高い山の斜面一杯に広がるシバザクラの風景を仰ぎ見ることができ、これが町全体のシンボルであることを実感する。ちょうど南向きの斜面のため、光の具合が良く写真撮影には好都合である。
 また、芝ざくら公園から町を眺めながら、シバザクラの歴史と合わせて、この地に暮らす人たちのことに少し思いをめぐらせてみるのも良いのではないか。
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補足情報

*芝ざくら滝上公園や、東藻琴芝桜公園(北海道網走郡大空町。1977(昭和52)年からシバザクラの栽培が始まった)を目指して多くの観光客が訪れたことから、本州でも観光の目玉としてシバザクラ栽培を始めるところがみられるようになったといわれている。
関連リンク 滝上町(WEBサイト)
参考文献 滝上町(WEBサイト)
滝上町観光協会(WEBサイト)

2024年01月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。