チャツボミゴケ公園ちゃつぼみごけこうえん

中之条町の最奥部、入山地区の西端に位置している。穴地獄と呼ばれている泉から湧き出る暖かめの鉱泉が強酸性のため、こうした環境を好んで生育するチャツボミゴケ*が群生したものである。
 入山地区はかって群馬鉄山と呼ばれ、国内第2位の生産量の鉱山として栄えた歴史がある。この地から鉄鉱石が索道と吾妻線経由で高崎へと運ばれていた。索道は廃線となったが索道終点駅の太子駅は復元されており、当時の繁栄の跡がしのばれる。
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みどころ

酸性の水に生育する珍しいコケで、東アジア最大級の群生となっている。雪解け水の流れる頃や梅雨、秋(10、11月頃)が見頃。気温が下る日には鉱泉の湯気と川の水、苔の緑が相まって幻想的な景観となる。草津温泉から狭く曲がりくねった道ではあるが、車で30分程度なので立ち寄ってみたい場所である。
 また、渋峠から芳ヶ平経由でチャツボミゴケ公園まで下りの登山道が続いており、見どころの多いトレッキングが楽しめる。(林 清)
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補足情報

*チャツボミゴケ:苔類ツボミゴケの一種。ツボミゴケは湿った土上、岩上や水中などに生育し花は口が狭く、つぼみ状。チャツボゴケは温泉の付近に多く、硫黄を含んだ水中に黄緑色~赤褐色の大群落をつくる。
関連リンク 一般社団法人中之条観光協会(WEBサイト)
参考文献 一般社団法人中之条観光協会(WEBサイト)
一般社団法人中之条観光協会(WEBサイト)
We Love 群馬(株式会社アイデアスコープ)(WEBサイト)
パンフレット「チャツボミ公園」

2020年04月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。