名護のひんぷんガジュマルなごのひんぷんがじゅまる

国道58号から名護城公園方面へ300mほど入った、名護市道路の中央にそびえる推定樹齢300年以上のガジュマルの木。国指定天然記念物。
 名護市を象徴する名木。このガジュマルの隣に立つ石碑「三府龍脉碑」の形がヒンプン(屋敷の前庭と母屋の間に立てるついたて)のように見えることから、地元では「ヒンプンシー(ひんぷん石)」とも呼ばれている。その碑の隣に生息するガジュマルは、いつしか「ひんぷんカジュマル」と呼ばれるようになった。
 ガジュマルはクワ科の常緑広葉樹の高木で、種子島を分布の北限とし、琉球列島から熱帯地方に生育する。気根がよく発達するのが特徴で、名護のひんぷんガジュマルは高さ19mの大木。胸の高さで幹の周囲は10m、樹冠の広がりは長いところで直径30mに達する。枝は四方に広がっている。
 道路中央にあるため、見学の際、車は近くの有料パーキングに駐車したい。
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みどころ

堂々たる姿で名護のまちを守る、まちのシンボル。ヒンプンには、外から敷地内が見えないようにする目隠しの役目とともに、悪霊や災難が入り込まないようにする意味もあり、地元の人たちの信仰の対象になっている。近年は開運スポットとして開運祈願に訪れる人も増加中。
 近くにはガジュマル緑地公園のほか、名護番所跡や名護城公園、津嘉山酒造所など地元の歴史に触れられるスポットもあるので、あわせて見学して名護への理解を深めたい。
関連リンク なごむん(公益財団法人名護市観光協会)(WEBサイト)
参考文献 なごむん(公益財団法人名護市観光協会)(WEBサイト)
『沖縄大百科事典』沖縄タイムス社、1983年

2020年04月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

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