内海のヤッコソウうちうみのやっこそう

ヤッコソウ科の1年草。青島の南約7km、野島神社裏のシイの雑木林が発生地。シイの根に寄生する寄生植物の珍種で、外形が奴人形に似ていることが名の由来。1952(昭和27)年、特別天然記念物指定。花茎の高さ5~7cmほどで、葉は鱗片状で長さ約1.5cmのものが5、6片ほど付く。花期は11月ごろ。
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みどころ

その名の通り、奴人形に似ていると言われる形が面白い。群生しているさまも愛らしく一見の価値がある。毎年10月下旬から12月上旬にかけて発生するとされるが、1993(平成5)年の台風被害で寄生していたスダジイが倒れ、近年、発生が見られなくなっている。