那須高原八幡のツツジ群落なすこうげんやわたのつつじぐんらく

標高1,000m前後の八幡のつつじ園地には、毎年5月中旬から下旬にかけて、約23万m2の園内一面、約20万本のヤマツツジやレンゲツツジが咲き誇る。園内は木道が整備されていて、ゆっくりとツツジの花を観賞できるようになっている。
 この地域にツツジが大群落となったのは、明治時代から昭和初期まで、馬の放牧地であったことによる。ツツジには多少の毒があり、馬はツツジを食べずに他の植物を食べたのでツツジが残り、さらに馬の糞がツツジへの栄養となって、ツツジが大きく成長したからである。
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みどころ

八幡のつつじは大半がヤマツツジであり、レンゲツツジやドウダンツツジ、トウゴクミツバツツジなど、それぞれ花の咲く時期が少しずつずれるため鑑賞できる期間も長い。(溝尾 良隆)
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補足情報

*ツツジの漢字に躑躅が当てられるのは、馬などの動物とツツジとの関係があるのを意味するという説もある。