日光杉並木街道にっこうすぎなみきかいどう

日光街道・例幣使街道・会津西街道の両側に延37kmにわたって続く杉並木で、松平正綱が日光東照宮鎮座の後に、紀州熊野から杉苗を取り寄せ、当初約5万本植樹して寄進した。正綱は家臣を植栽のために日光に派遣し、苗木は日光神領の農民に育てさせたと言われる。正綱はその後も、日光神領の拡大とともに、3里(約11.8km)、7里(約27.5km)と、息子の正信と親子2代に渡り1625年から20年の歳月をかけて植栽をしていった。
 現在はその内、目通りの直径30cm以上の杉が12,097本(2022(令和4)年)が残っており、樹齢370~390年を超すと言われる老杉である。杉の枯損が目立ってきたが、保護基金やオーナー制度、そして土留め技術の改良などにより、樹勢の回復を図る努力が続けられている。
 正綱寄進の由来が書かれている碑が、日光神橋畔と今市の山口・大桑・小倉に立てられている。
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みどころ

松平正綱が20年以上の歳月をかけて約20万本とも言われる杉を植え、日光東照宮に寄進されたことによって日光杉並木街道が誕生した。
 全長37kmの両側にわたって12,097本(2022(令和4)年)の杉がそびえる「日光杉並木街道」は、”世界一長い並木道”としてギネスブックに認定されており、わが国唯一国の特別史跡・特別天然記念物の二重指定を受けている。
 生育環境の悪化や自然災害等により、毎年枯損木が発生して本数が減少しており、樹勢の衰退も進行しているため、杉並木の保護対策は急を要する。その保護のために、杉並木オーナー制度も開始されている。
 また、杉の中には、砲弾打ち込み杉(戊辰戦争の際に官軍と幕府軍の前哨戦が行われ、砲弾が命中した杉が残る)や並木ホテル(杉の根本に大人4人程が入れる大きな空間がある杉)、桜杉(杉の割れ目から桜が生え、あたかも1本の樹木に見える)など歴史を物語る杉もある。
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補足情報

*車で走るならば例幣使街道や日光街道が良いが、道幅が狭いので注意。日光杉並木を気軽に楽しむには、上今市駅近くの「杉並木公園」に並行して続く杉並木を歩くのがオススメ。公園内には、かつて杉線香生産の動力として活躍した水車が多数展示されている。
*歴史民俗資料館(TEL:0288-25-7333)では、杉並木に関する資料を展示している。