花桃の里、はなもも街道はなもものさと、はなももかいどう

長野県南部飯田市に隣接する阿智村の月川温泉にある「花桃の里」、飯田市から南木曽町の妻籠宿に至るまでの国道256号線の「はなもも街道」などに花桃が植えられており、4月上旬から5月上旬まで様々な地域で開花する。
 1922(大正11)年電力会社の社長であった福沢桃介(福沢諭吉の娘婿)がドイツのミュンヘンで咲く三色の花桃を見かけ、その美しさに魅せられて3本の苗を購入して帰国し、木曽の発電所の庭に植えたのが始まりと言われている。その後発電所の職員が落ちていた実から苗木を育て、1948(昭和23)年頃から国道256号線沿いに植え、はなもも街道が始まる。1991(平成3)年以降月川温泉に移植し花桃の里の始まりとなる。
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みどころ

花桃の里では地域住民が育成委員会やまつりの実行委員会をつくり、地域ぐるみで花桃を広めていった努力が評価される。2016(平成28)年現在月川温泉一帯で5,000本、花桃街道に約5,000本で阿智村全体で約1万本が4月上・中旬から5月上旬まで、様々な地域で開花し長い期間花桃の花が楽しめる。 
 阿智村では紅白ピンク3色に咲き分ける「三色花桃」を積極的に植えており、観賞用として開花時期には色鮮やかな三色のコントラストが楽しめる。  
 花桃の里では4月下旬から5月上旬に園原の里花まつり、国道256号線にある昼神温泉でも4月中旬花桃が咲き、観光客でにぎわう。(林 清)
関連リンク ACHI HIRUGAMI(株式会社阿智昼神観光局)(WEBサイト)
参考文献 ACHI HIRUGAMI(株式会社阿智昼神観光局)(WEBサイト)
「昼神温泉郷」パンフレット 阿智昼神観光局

2022年09月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

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