須賀川牡丹園
JR東北本線須賀川駅の南東3.5kmの国道118号沿いにあり、1766(明和3)年、須賀川の薬種問屋「和泉屋」(伊藤祐倫)が牡丹の根を薬用にするため摂津国(兵庫県)から取り寄せ栽培したのが始まりだといわれる。約10万m2の敷地*はマツ林やケヤキ林に囲まれ、大池、上の池の2つの池があり、その周囲に290種、約7,000株のボタンが植えられている。ボタンのほか、ウメの木、ミズバショウなどが所々に植栽されている。例年4月下旬~5月上旬のボタンの花期には入園が有料となる。
ボタンに関する資料展示室がある牡丹会館が併設され、隣接して草花の販売や体験学習ができる須賀川フラワーセンターもある。毎年11月第3土曜日の夕方には、大正時代に始まった「牡丹焚火」*があり、天寿を全うした牡丹の古木を焚き上げ供養する。
ボタンに関する資料展示室がある牡丹会館が併設され、隣接して草花の販売や体験学習ができる須賀川フラワーセンターもある。毎年11月第3土曜日の夕方には、大正時代に始まった「牡丹焚火」*があり、天寿を全うした牡丹の古木を焚き上げ供養する。
みどころ
開花期には赤、白をはじめさまざまな色の花が艶やかに咲き競い、園内は艶やかさを競う花で埋め尽くす。樹齢200年以上の古木のボタンはもちろんのこと、「昭和の夢」「須賀川の微笑」などこの地で生まれた新種も、その艶やかさに加わっている。
園内はマツ林、ケヤキ林に囲まれ、池も配され、日本庭園風に仕立てられているので、牡丹の花がない時期(入園無料)でも散策には格好だ。
園内はマツ林、ケヤキ林に囲まれ、池も配され、日本庭園風に仕立てられているので、牡丹の花がない時期(入園無料)でも散策には格好だ。
補足情報
*1 約10万m2の敷地:中世にはこの地は須賀川城主二階堂氏の御薬園だったいわれる。園内のケヤキは当時からのものとされる。
*2 「牡丹焚火」:北原白秋は大正時代当時、園主柳沼源太郎から知人を通じ牡丹の枯れ木の薪を贈られ、それを焚き上げた折に感激して、「須賀川の牡丹の木(ぼく)のめでたきを炉にくべよちふ雪ふる夜半に」など5首(『牡丹の木』所収)を詠んだという。園内に歌碑もある。
*2 「牡丹焚火」:北原白秋は大正時代当時、園主柳沼源太郎から知人を通じ牡丹の枯れ木の薪を贈られ、それを焚き上げた折に感激して、「須賀川の牡丹の木(ぼく)のめでたきを炉にくべよちふ雪ふる夜半に」など5首(『牡丹の木』所収)を詠んだという。園内に歌碑もある。
関連リンク | 須賀川牡丹園(公益財団法人須賀川牡丹園保勝会)(WEBサイト) |
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参考文献 |
須賀川牡丹園(公益財団法人須賀川牡丹園保勝会)(WEBサイト) 『須賀川牡丹園』パンフレット 『須賀川牡丹園園内歌碑』『案内板』 |
2023年07月現在
※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。