西表島のサガリバナ(西表島)
サガリバナは海岸や川岸の湿潤なところに生息する、高さ10mほどになる常緑の小高木。葉は楕円形で長さ30cmくらいになる。花は白や淡い紅色で、桃色をした多数の雄しべが房状になって下がる。雄しべは20~60cmになる。開花時期は6~10月頃で、最盛期は6~7月。夕方から開き始め、明け方に落ちる。花は甘い香りを放つ。
西表島では浦内川や仲間川をはじめ、あちこちの川岸にサガリバナの木があり、開花期には水面にサガリバナの花々が浮かぶ光景が広がる。
西表島では浦内川や仲間川をはじめ、あちこちの川岸にサガリバナの木があり、開花期には水面にサガリバナの花々が浮かぶ光景が広がる。
みどころ
サガリバナは花が咲いた状態でも充分美しく妖艶だが、花が落ちて川面を白やピンクに染める光景が実に幻想的。その光景を求めて、開花シーズンには多くの人が西表島を訪れる。島では早朝に出発して、浦内川や前良川などに遊覧船やカヌーでサガリバナを見に行くツアーが開催されている。まだあたりが暗いなか、マングローブが生い茂る静かな川を遡上していくと、甘い香りが漂ってくる。それがサガリバナの木が近くにある合図。一夜限りのはかない花が川面のあちこちを彩る光景は壮観。明け方なら、長い花房から花が川面に落ちる瞬間も見られるかもしれない。
関連リンク | 竹富町観光協会(WEBサイト) |
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参考文献 |
竹富町観光協会(WEBサイト) 林野庁九州森林管理局西表森林生態系保全センター(WEBサイト) 横塚眞己人著『西表島フィールド図鑑 改訂新版』実業之日本社、2011年 |
2020年04月現在
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