青森県
印刷する気候は日本海側・太平洋側で大きく異なり、特に冬は日本海側の内陸・山沿いや青森市を含む陸奥湾・津軽海峡周辺ではかなりまとまった雪となる一方、八戸市など太平洋側(南部地域)ではよく晴れる日も多いなど、気候の差が目立つ。
1992(平成4)年に発見された青森市の三内丸山遺跡(縄文遺跡)を始め、先史時代からの遺跡が全県下に数多く発見されており、歴史は古い。「青森」の名は江戸時代に誕生したとされ、現在の青森市の位置に港を建造する際、青々と茂った森が海からの目印になったことに由来すると言われている。
津軽の米とリンゴ、南部の馬と畑作、さらに三面海に囲まれての漁業が行われている。農業は米の他は近年、野菜栽培が中心で特に長芋、にんにくの栽培が盛ん。古来から馬産地として知られたが現在は競走馬の育成を中心で、肉用牛、乳用牛による酪農やブタやニワトリの飼育も盛ん。また、下北、津軽両半島のヒバ林は日本三大美林の一つ。
十和田湖、奥入瀬渓流、八甲田連峰、恐山等を始めとして自然豊かな観光地が多い。
温泉は浅虫温泉や黒石温泉、大鰐温泉等、多数ある。また秋田県境の白神山地はブナの原生林地域で、ユネスコの世界自然遺産に登録されている。
国の重要文化財には、弘前城の天守など、最勝院五重塔、岩木山神社拝殿、津軽為信霊屋、旧第五十九銀行本店本館などの建造物、亀ヶ岡遺跡・是川遺跡出土品などがあるが、1992(平成4)年に青森市三内丸山遺跡が発見されて日本最大の縄文集落として注目されるようになった。祭りでは八戸の「えんぶり」(国の重要無形民俗文化財)、津軽の「獅子舞」(県無形民俗文化財)、青森市の歌舞伎人形ねぶた、弘前市の扇灯籠ねぷたの行事はともに国の重要無形民俗文化財。
郷土料理には、いちご煮、けの汁(粥の汁)、ホタテ貝焼き味噌、八戸せんべい汁、鱈のじゃっぱ汁の他、ひっつみ、べごもち、けいらん(汁物)などがある。