恐山例大祭
下北半島の中央部、JR大湊駅からむつ大畑公園線で北西へ約17km、宇曽利山湖畔の北側に位置する恐山菩提寺で行われる大祭。夏の7月下旬と秋の10月上旬の、年二回行われる。「大祭の日に地蔵を祈れば、故人の苦難を救う」と伝えられている。
特に7月20日~24日に行われる夏の大祭には、全国各地から大勢の参詣者が訪れる。通常6時半、11時、14時の3回のみ行われている法要・祈祷の他に、7月20~22日に施餓鬼会の法要、22~24日には大般若祈祷が行なわれる。また、22日には恐山菩提寺の僧侶や信者が駕籠行列を組んで山に登る山主*上山式(さんしゅじょうざんしき)があり、24日には僧侶たちが死者の供養のため賽河原やもろもろの地獄めぐりをする。
大祭の期間中は、各地から集まってきたイタコ*が故人の霊を降ろす口寄せを行う。
特に7月20日~24日に行われる夏の大祭には、全国各地から大勢の参詣者が訪れる。通常6時半、11時、14時の3回のみ行われている法要・祈祷の他に、7月20~22日に施餓鬼会の法要、22~24日には大般若祈祷が行なわれる。また、22日には恐山菩提寺の僧侶や信者が駕籠行列を組んで山に登る山主*上山式(さんしゅじょうざんしき)があり、24日には僧侶たちが死者の供養のため賽河原やもろもろの地獄めぐりをする。
大祭の期間中は、各地から集まってきたイタコ*が故人の霊を降ろす口寄せを行う。

みどころ
例大祭のハイライトとなっているのが7月22日の10時から行われる山主上山式で、毎年多くの見物客が集まる。菩提樹手前の三途の川に架かる太鼓橋から菩提寺総門までの間を進む。おそろいの衣装で鈴を鳴らしながら詠歌を唱える人々を先導に、僧侶、さらに山主の乗った籠行列が続き、あたりは荘厳な空気に包まれる。山主は総門で籠を降り、参列者全員で参道を歩き地蔵殿へと向う。
イタコの口寄せがこの大祭の最大の特徴である。境内の白壁の前に並ぶ小屋に「イタコ」が座り、その前には行列ができるほど多くの人々が故人の霊を降ろす口寄せをしてもらうために並ぶ。イタコが故人の霊を自分に乗り移らせて5〜10分話し続け、霊と対面した人は涙とともにその語りに聞き入ることも多い。
イタコの口寄せがこの大祭の最大の特徴である。境内の白壁の前に並ぶ小屋に「イタコ」が座り、その前には行列ができるほど多くの人々が故人の霊を降ろす口寄せをしてもらうために並ぶ。イタコが故人の霊を自分に乗り移らせて5〜10分話し続け、霊と対面した人は涙とともにその語りに聞き入ることも多い。

補足情報
*山主(さんしゅ):山は寺を表し、山の主=寺を統率する代表者。
*イタコ:視覚障害者の巫女のことで、東北地方独特の呼び名である。市子(いちこ)ともいう。子供のころから厳しい修行を積んだ中年以上の女性が、依頼により神がかりとなって、死者の言葉を生者に伝える口寄せを行う。イタコには南部イタコと津軽イタコとがあり、恐山大祭に集まるのはほとんど後者。特に恐山の例大祭に並ぶことで知られている。かつては生きていくための手段だったが、現在は厳しい修行をしてまでイタコになりたいという人がおらず、300人以上いたイタコも最近では1桁台にまで減少しているという。
*イタコ:視覚障害者の巫女のことで、東北地方独特の呼び名である。市子(いちこ)ともいう。子供のころから厳しい修行を積んだ中年以上の女性が、依頼により神がかりとなって、死者の言葉を生者に伝える口寄せを行う。イタコには南部イタコと津軽イタコとがあり、恐山大祭に集まるのはほとんど後者。特に恐山の例大祭に並ぶことで知られている。かつては生きていくための手段だったが、現在は厳しい修行をしてまでイタコになりたいという人がおらず、300人以上いたイタコも最近では1桁台にまで減少しているという。
関連リンク | 霊場恐山(恐山菩提寺)(WEBサイト) |
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参考文献 |
霊場恐山(恐山菩提寺)(WEBサイト) 下北ナビ(WEBサイト)/ |
2023年03月現在
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