黄金崎不老ふ死温泉こがねざきふろうふしおんせん

JR五能線ウエスパ椿山駅*の北約2.5km、黄金崎の海岸にある露天風呂で有名な温泉。眼前に日本海がひろがり、海水浴や海釣りを楽しむことができる。一軒宿で、海辺に混浴の露天風呂があり夕日がみごとである。日帰り利用も可能であるが、時間制限などあるので夕日を楽しむのであれば宿泊したい。露天風呂に出る本館と宿泊専用の宿泊棟があり、両者は廊下とエレベーターで結ばれている。
 不老ふ死温泉という名前は、「ここで養生すれば、老いたり弱ったりしない」ということに由来しているが、それほど気持ちよくくつろげるということである。開業は1970年代と比較的新しい温泉である。
 温泉は「含鉄-ナトリウム-塩化物強塩泉」。鉄を多く含んでいるため、湧き出る瞬間は透明であるが、空気と触れることで酸化し赤褐色になるのが特徴。この茶色の湯の露天風呂と荒々しい日本海のポスターで全国的に知名度が上がった。
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みどころ

なんといっても波打ち際の露天風呂。高波の際には、海水が浴槽に入り込み海との近さが魅力である。特に荒々しい日本海の波の景色は迫力があり、また景色が黄金色に染まり徐々に暮れてゆく夕暮れ時はいつまでも長湯しても飽きない光景である。照明がないため、日の出から日没まで限定の野趣溢れる露天風呂であり、ゆったりくつろぐためには早朝がお勧めである。露天風呂は2つあり、女性専用もあるが湯あみ着を着用してひょうたん型の大きな露天風呂に入浴できる。女性に特に人気が高く温泉の湯が茶濁色のためもあり、比較的近い距離で混浴し会話する姿が普通に見られ、よそよそしい雰囲気はない。
 宿泊棟にある「不老ふ死の湯」の露天風呂からは、眼下にある露天風呂や日本海を一望することができ、大きな窓がしつらえられた開放的な内湯も魅力的である。露天風呂と同じ本館の内湯の「黄金の湯」は、熱湯とぬる湯の2つの浴槽を有する内湯もある。
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補足情報

*ウエスパ椿山駅:駅から不老不死温泉までの送迎バスもある。