東北町は、青森県東部、上北地方のほぼ中央部に位置する。八甲田山系の山々から続く丘陵地、台地が大部分を占める。八甲田山系に源を発する河川流域に沿って水田が散在し、丘陵地帯は畑・山林となっている。町の東部一帯には県内で最大、全国でも11番目の面積を誇る小川原湖がある。小川原湖は汽水湖で、汽水湖としては全国2番目の面積の湖である。十和田市、三沢市、平内町、七戸町、野辺地町、六戸町、六ヶ所村に接する。
 第三セクター青い森鉄道(旧、JR東北本線)、国道4号(陸羽街道)、394号が通じ、上北自動車道の上北インターチェンジがある。県東部の空の玄関である三沢空港や東北新幹線七戸十和田駅、高規格道路の上北道路など、首都圏をはじめ国内各地を結ぶ交通網が整備されている。
 もともと水田は少なかったが、1952(昭和27)年から始まった北部上北大規模開拓工事により台地上にも開田が進められた。1976(昭和51)年以降は「むつ小川原開発」に伴う町の総合開発構想により、農村生活環境改善事業が進んだ。
 小川原湖では底引、刺網などの漁業も行われており、シラウオ、ワカサギは全国一位、シジミ貝は全国三位の漁獲量。
 小川原湖は渡り鳥の飛来地としても有名で飛来する白鳥は県の天然記念物に指定。樹齢650年と樹齢800年の日本の銀杏がある(町指定文化財)。

観光資源一覧

小川原湖の写真

写真提供:青森県及び公益社団法人青森県観光国際交流機構

小川原湖 (青森県 東北町 )

小川原湖は下北半島の付け根三沢市の北にある全国で11番目に大きい汽水湖*で、平均水深約11m、最大水深25mである。小川原湖への流入河川の主なものは、高瀬川(七戸川)、砂土路川、土場川、姉沼川などで、湖の西南部ないし南部から流入している。流出河川は高瀬川で、湖の東北端から約7kmで太平洋に注いでいる。  入江の一部が海面低下と...