階上町は、青森県南東端に位置する。町域の大部分は北上高地で占められ、水田は少なく畑地が多い。町の南方県境に階上岳が東西に走り、その階上岳を源とする松館川をはじめ、田代川、御堂川等が流れる。北から西を八戸市、南は岩手県洋野町、軽米町に接し、東は太平洋に臨む。
 JR八戸線、国道45号が通じる。2013(平成25)年に三陸沿岸道路に含まれる八戸南道路が全線開通した。
 多くの縄文遺跡が点在し、行基が観音像を刻んだと伝えられる信仰の地として知られる。藩政時代には八戸藩の所領となり、1807(文化4)年に海岸防備のため小舟渡海岸に八戸藩の浦固めが置かれた。
 雑穀、タバコなどを産する。畜産も盛んで、乳牛を導入して牛乳の生産量を増加している。
 岩手県境の階上岳はヤマツツジの自生地として有名で、2013(平成25)年に三陸復興国立公園に指定された。海岸と階上灯台付近に芝生が敷き詰められた廿一平の広場が絶景。念仏踊の「平内の鶏舞」は選択無形民俗文化財。6月上旬に「はしかみ臥牛山まつり」、7月下旬は「はしかみいちご煮祭り」が行われる。

観光資源一覧

いちご煮の写真

写真提供:青森県及び公益社団法人青森県観光国際交流機構

いちご煮 (青森県 八戸市 / 青森県 階上町 / 岩手県 洋野町 / 岩手県 久慈市 )

いちご煮はウニやアワビの漁場である八戸沿岸で、漁師たちの豪快な浜料理として生まれたものでウニとアワビの吸い物である。 大正時代には料亭料理として供され、 お椀にきれいに盛り付けてお吸い物として出されるようになり、 現在では、ハレの席には欠かせない地域を代表する郷土料理になっている。その名の由来は、お椀に盛り付けたとき、...