鰺ヶ沢町は青森県西部に位置する。市街地は海岸線に沿って細長く形成される。2級河川の赤石川と中村川、鳴沢川が流れ、各流域に約40の集落が点在。水田地帯、畑作地帯、果樹園(りんご)を形成している。町域南部は白神山地に含まれ、世界自然遺産登録地。北は日本海を臨み、東はつがる市、弘前市、西目屋村、西は深浦町、南は白神山地を有し秋田県に接する。
 JR五能線、国道101号、津軽自動車道が通じる。この他、周辺市町を結ぶ地域間幹線バス(弘南バス)、町内全域を鰺ヶ沢町コミュニティバスが運行している。
 歴史は古く、南北朝時代にはすでに集落が形成されていたことが石碑などから推定されている。藩政時代には津軽藩の御用港として栄え、海上交通の門戸として重要な位置を占めており、津軽四浦(十三、青森、深浦、鰺ヶ沢)の一つに数えられた。
 漁業が盛んで、鯵ヶ沢漁港ではハタハタやヤリイカ、タラ、ヒラメ、タイ、マグロ等を水揚げする。また、アスパラガスの生産地としても知られ、県内トップクラスの生産となっている。この他、スイカ、メロン、長いもや白神源流米が栽培されている。
 種里城跡(国指定史跡)、赤石渓流、白神山地、日本の滝百選に選出された「くろくまの滝」、白神の森遊山道、光信公の館、大高山総合公園、海の駅「わんど」等の観光施設の他、キャンプ場、海水浴場、スキー場等のレジャー施設がある。また、農場と牧場では農業体験・畜産体験ができる。4 年に 1 度行われる白八幡宮大祭や7月下旬に開催される鰺ヶ沢トライアスロン大会が有名。

観光資源一覧

白神山地のブナ原生林の写真

白神山地のブナ原生林 (青森県 西目屋村 / 青森県 鰺ヶ沢町 / 青森県 深浦町 / 秋田県 藤里町 / 秋田県 八峰町 )

白神山地は、秋田県北西部と青森県南西部の標高約800m~1,250mの山岳地帯、1,300㎢に及ぶ広大な山地の総称で、この地域は人為の影響をほとんど受けていないブナ林が分布している。多種多様な動植物が生息・自生するなど貴重な生態系が保たれており、1,300㎢の山地のうち約170㎢が1993(平成5)年12月に世界遺産(自然遺産)に登録*された。 ...

岩木山の写真

岩木山 (青森県 弘前市 / 青森県 鰺ヶ沢町 )

津軽平野の南西方にあり鳥海火山帯に属する二重式火山。津軽富士と呼ばれる円錐形の独立峰、標高1,625mの青森県最高峰である。山頂部は中央に岩木山、北に巌鬼山、南に鳥海山の3峰に分かれている。  岩木山は火山でありその活動の大部分は第四紀洪積世*に行われたと言われているが、最後の爆発は1863(文久3)年であり新しい火山といえる。...