八甲田山の湿地・湿原
八甲田山 内の資源
八甲田山の大岳を主峰とする北部八甲田山系の山裾に多くの湿地・湿原*が存在する。このうち山麓を周遊する道路沿いには遊歩道や散策道でトレッキングできるエリアも多い。
八甲田山の北部山麓の八甲田温泉近くには田代平湿原、南麓には谷地湿地と睡蓮沼周辺の湿地、酸ヶ湯温泉近くには地獄沼周辺に湿地があり、八甲田山の中腹、山頂部にも湿原*が見られる。田代平湿原は10.48万m2と広がりを見せ、谷地湿原は12.40万m2、睡蓮沼周辺の湿地は道路の両側に分散し70.96万m2、地獄沼周辺の湿地は4.85万m2である。
八甲田山の北部山麓の八甲田温泉近くには田代平湿原、南麓には谷地湿地と睡蓮沼周辺の湿地、酸ヶ湯温泉近くには地獄沼周辺に湿地があり、八甲田山の中腹、山頂部にも湿原*が見られる。田代平湿原は10.48万m2と広がりを見せ、谷地湿原は12.40万m2、睡蓮沼周辺の湿地は道路の両側に分散し70.96万m2、地獄沼周辺の湿地は4.85万m2である。

みどころ
4つの湿地・湿原は道路で田代平湿原から谷地、睡蓮沼、地獄沼まで24kmでつながっており、車で周遊しつつ湿原内部を散策して楽しめる。
八甲田の湿原で最も大きく最も古い歴史を持つのが田代平湿原で、3つの木造歩道が整備され1周約1時間で歩くことができる。代表的な高層湿原*でワタスゲやヤチヤナギ、ミズゴケなどに覆われている。特にワタスゲやニッコウキスゲ、コバイケイソウが一面に咲く時期がお勧めである。湿原内のグダリ沼から湧き出る日量20万tもの水が、全国屈指の清流をつくっている。
谷地湿原は湿地内には入れないが、駐車場の展望台からも眺められ、レンゲツツジやコバケイソウなどが咲くシーズンが美しい。谷地温泉の秘湯に入浴できるのも魅力のひとつ。
睡蓮沼周辺の湿地では、何といっても睡蓮沼の水面越しに見られる美しい八甲田の山並みに心奪われる。道路の北側から入ることができ、展望デッキの正面に立つ北八甲田の山並みが湖面に影を落とし、5・6月にミズバショウ、8月にはヒツジグサが美しい添景となる。また付近一帯にはモリアオガエル*が生息している。
地獄沼周辺の湿地は酸ヶ湯から徒歩で10分。沼の底からは90度前後の熱湯が噴き出しているため絶えず湯煙も上がり、巨大な湯壺を思わせる。蒼い水と四季により姿を変える八甲田山とのコントラストが美しい。
八甲田の湿原で最も大きく最も古い歴史を持つのが田代平湿原で、3つの木造歩道が整備され1周約1時間で歩くことができる。代表的な高層湿原*でワタスゲやヤチヤナギ、ミズゴケなどに覆われている。特にワタスゲやニッコウキスゲ、コバイケイソウが一面に咲く時期がお勧めである。湿原内のグダリ沼から湧き出る日量20万tもの水が、全国屈指の清流をつくっている。
谷地湿原は湿地内には入れないが、駐車場の展望台からも眺められ、レンゲツツジやコバケイソウなどが咲くシーズンが美しい。谷地温泉の秘湯に入浴できるのも魅力のひとつ。
睡蓮沼周辺の湿地では、何といっても睡蓮沼の水面越しに見られる美しい八甲田の山並みに心奪われる。道路の北側から入ることができ、展望デッキの正面に立つ北八甲田の山並みが湖面に影を落とし、5・6月にミズバショウ、8月にはヒツジグサが美しい添景となる。また付近一帯にはモリアオガエル*が生息している。
地獄沼周辺の湿地は酸ヶ湯から徒歩で10分。沼の底からは90度前後の熱湯が噴き出しているため絶えず湯煙も上がり、巨大な湯壺を思わせる。蒼い水と四季により姿を変える八甲田山とのコントラストが美しい。

補足情報
*湿地と湿原:一般的には湿地は排水不良地の総称として使い、湿原はそのうち多湿・低温の土壌に発達した草原で、枯死体の分解が阻止され地表に泥炭が堆積し、水の流れや池塘(水たまり)ができている例が多い。ここでは国土地理院の「全国の湿地名称別の面積」によって表記している。面積は昭和50年から平成9年作成の5万分1地形図より国土地理院が湿地面積を測定したもの。
*中腹、山頂部の湿原:田茂萢岳(たもやつだけ)の山頂付近、中腹の毛無岱(けなしたい)などがある。これらの湿原については別掲の「八甲田山」で詳述している。
*高層湿原:低温、過湿で乏しい栄養でできる湿原。高山、高緯度地方に多い。
*モリアオガエル:アオガエルの一種で水辺の樹上に産卵する習性をもつ。卵がふ化すると自然に水中に落下していく。
*中腹、山頂部の湿原:田茂萢岳(たもやつだけ)の山頂付近、中腹の毛無岱(けなしたい)などがある。これらの湿原については別掲の「八甲田山」で詳述している。
*高層湿原:低温、過湿で乏しい栄養でできる湿原。高山、高緯度地方に多い。
*モリアオガエル:アオガエルの一種で水辺の樹上に産卵する習性をもつ。卵がふ化すると自然に水中に落下していく。
関連リンク | 青森市(WEBサイト) |
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参考文献 |
青森市(WEBサイト) 八甲田山九湯会(WEBサイト) |
2023年10月現在
※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。